ラグビーW杯日本大会の開幕(20日)を控え、出場チームの国会議員による親善試合「世界国会議員W杯」が19日、東京・駒沢陸上競技場で行われ、日本・ジョージア混合チームが出場した。

W杯日本大会成功議員連盟会長の中谷元・元防衛相(61)や遠藤利明元五輪相(69)、馳浩元文部科学相(58)らが出場。アイルランドとの試合は7-27で敗れたが、遠藤氏は「友好親善が目的。今日は譲ったけど、明日からの本大会、ジャパンは譲らないよ」と笑った。

日本の国会議員チームは99年ウェールズ大会、03年オーストラリア大会、11年ニュージーランド大会、15年イングランド大会の過去4大会に出場し、未勝利だった。しかし今回、17日に山梨会場で行われたアルゼンチン戦で22-21と初勝利を挙げた。0-14からの逆転劇だった。

会場には東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長も訪れた。ラグビーW杯の本大会1次リーグでアイルランドは日本と同組。「本番ではまず日本が勝つけど、決勝で会いましょう」と言うと、アイルランドチームから拍手が起こった。

森氏は長年、W杯招致に尽力。明日の開幕を前に「この議連をつくったことが大きかった。超党派でやれたことで底力になって政界や経済界がひとつになった」と振り返った。「ついに開幕を迎える思いは」と問われ「明日にならないと分からん。うまくいってくれればな」と、静かに期待を込めた。【三須一紀】