新潟工が15連覇を果たし、来年2月の北信越高校新人大会の出場一番乗りを決めた。故障で2選手を欠く開志国際を65-12と圧倒。11トライ(5ゴール)を浴びせる圧勝だった。3日の全国高校ラグビー大会県予選でV16を決めたメンバーが8人交じる強力布陣だけに、樋口猛監督(47)は「今後を考えると、もっと圧倒して置かなければ。物足りない」と言った。

ナンバー8の稲村心主将(2年)も監督と同じ思いだった。「勝てたことはうれしい」と話した後には「課題が出た試合だった」。ラインアウトからのモールで前半だけで3トライを奪ったが満足しなかった。「後半、モールからトライを取り切れなかった場面があった。低く固まったモールを意識しなければならない」と言った。

もっとも樋口監督には手応えもあった。相手パントを自陣で受け、一気にトライに持っていったFB大久保柾(2年)を「全国でも戦える力がある」と評した。LO坂爪洋介(2年)、WTB牧野大地(1年)は今大会が公式戦デビューで「いいタックルをしていた。この子たちが伸びていくのが楽しみ」と言った。「花園」へ、北信越新人大会へ向け、課題と同時に収穫をつかんだ優勝になった。【涌井幹雄】