| 新日本プロレス 創立30周年記念 | 闘魂記念日 | ![]() |
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| ◇東京ドーム◇平成14年5月2日(木)◇17:00 ◇観衆5万7000人 |
永田初防衛、蝶野vs三沢ドロー
メーンイベントでは、永田裕志(34)が高山善広(35=フリー)を破り、IWGPヘビー級の初防衛を果たした。壮絶な打撃戦となったが、最後は永田の執念が上回り、左右ハイキックの連発で高山から3カウントを奪った。試合終了後には、「誰の挑戦でも受ける」と叫んだ永田に呼応して、名指しされた藤田和之(31=猪木事務所)佐々木健介(35)ドン・フライ(36)がリングに上がり、乱闘に。永田を中心としたIWGP戦の新たな戦いがスタートした。 また、特別試合の三沢光晴(39=ノア)と新日本プロレスの総帥となった蝶野正洋(38)の対戦は両者死力をつくした戦いとなったが30分時間切れ引き分けとなった。ジュニアの全面対抗も本格化し、この先のノアvs新日本の対抗戦からも目が離せなくなった。 (写真=三沢(上)は蝶野をフェイスロックで絞めあげる) |
| ▽第11試合 新日本 vs ノア(30分1本勝負) | ||
| △蝶野正洋 | 時間切れ引き分け | 三沢光晴△ |
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| 2人の入場シーンでは、凄まじいほどの「三沢」「蝶野」コール。「K−1、PRIDE、プロ野球。これがプロレスだ。プロレスは負けない」と田中リングアナのコールで世紀の対戦が幕を開けた。ともにプライドをかけた戦いは、これがプロレスだという名勝負となった。特設の花道では、蝶野がパイルドライバーを繰り出すと、三沢は何とエメラルド・フロウジョンで切り返す。さらにエルボー8連発で蝶野をKO寸前まで追い込んだ。20分を越えてからの展開は、さらに凄みを増した。三沢はアントニオ猪木の必殺技卍固めに続き、ジャイアント馬場を彷彿(ほうふつ)させるジャンピングネックブリーカーを繰り出した。さらにエルボーの連打からタイガードライバーを繰り出すも蝶野からは3カウントは奪えない。これを対し蝶野もケンカキックからSTFに持ち込むがロープエスケープ。残り時間3分を過ぎてからは、両者意地のぶつかり合い。互いにパワーボムをフランケンシュタイナーで切り返すなど一進一退の攻防が続き、ついに時間切れとなった。 ◆三沢のコメント「勝たなきゃダメ。引き分けは負けと一緒だよ。蝶野はしぶとかった。あそこまで、粘るとはね。やっぱり背負っているものがあるから負けられないよね。(卍固めでは)あれは精神的なかけひきだよ。向こうもやり返したきたけどね。(試合終了後に対戦をアピールした天山について)一言でいうとウザイ。何やってんのお前、って感じ。ちょっと違うよね」 | ||
| ▽第10試合 IWGPヘビー級選手権(60分1本勝負) | ||
| ○永田裕志 (王者) | 15分36分 片エビ固め | 高山善広× (挑戦者) |
| 壮絶な打撃戦を制して永田が、高山から3カウントを奪い、IWGP王座初防衛を果たした。両者死力を尽くした戦い。高山の強烈なヒザ、キックに永田は何度となくダウンし、あわやというシーンも幾度となくみられた。しかし、リングサイドで藤田和之が見つめる前では、永田は決して負けられない。高山の強烈なヒザ蹴りからのジャーマンも執念でしのいでいった。最後はフラフラになりながらもエルボーの打ち合いから顔面へのパンチ合戦で、ダブルノックダウン。一瞬早く立ち上がった永田が、左右のハイキックを連続して高山の後頭部に決めてから片エビ固めで3カウントを奪った。敗れた高山は、1人では歩けずに、セコンドの肩を借りて退場した。 初防衛を果たした永田はリング上でマイクを取り「フジター、俺は待ってるぞ。フジター」と叫び、対戦をアピール。さらに「佐々木健介、フライ、ルッテン、誰の挑戦でも俺は受ける」と続けると、健介、フライがリングイン。さらに藤田もTシャツを脱ぎ捨て、リングに上がり、永田を急襲、ボディスラムで投げつけた。永田を中心にIWGP王座を巡る新しい戦いがスタートした。 ◆永田のコメント「一番強くなった藤田とやりたい。万全な状態になるまでベルトを守って、藤田とやってベルトを防衛したい。初防衛の感想は、ベルトを取った時の倍くらいうれしいけど、それ以上のプレッシャーがこれからあるよね。(藤田にボディスラムで投げられて)激闘の後の骨身にしみたよ。(高山に続いて投げられて)ああいうのは、慣れたよ」 ◆高山のコメント「今日の永田は強かった。次は痛い目みせてやる」 | ||
| ▽第9試合 30分1本勝負 | ||
| 佐々木健介 ×棚橋弘至 | 14分38秒 片エビ固め | リック・スタイナー スコット・スタイナー○ |
| 真っ正面からスタイナーブラザーズに挑んだ棚橋だが、そのパワーの前に玉砕した。序盤は、健介との連携でスタイナーのお株を奪うポージングも見せたが、パワーの差は歴然。雪崩式ブレンバスター、バックドロップを連続で浴びグロッギー状態。執念で跳ね返したが、最後はハイジャック・ブルドッキングからスコットのスタイナー・スクリュードライバーを決められ、3カウントを奪われた。 ◆リック・スタイナーのコメント「俺たちが最強タッグだ。今まで別々の道を歩んできたが、今日の戦いで証明できた。チャイナは女のくせになまいきだ」 | ||
| ▽第8試合 30分1本勝負 | ||
| ×中西学 | 6分00秒 三角絞め | バス・ルッテン○ |
| ルッテンが新日本プロレス初出場を白星で飾った。開始早々に右の掌打が中西の顔面にさく裂、カウント9を奪いペースをつかんだ。パンチとキックを中心に攻めるが、やはり中西のパワーには苦戦した。背後からスリーパーを決めた状態のまま、中西に投げ捨てられること2回。それでもルッテンはスリーパーを解かず、中西のスタミナを奪っていく。最後は、飛びつき式の三角締めに入ったところを中西に再び担がれ、リングに叩きつけられたが、結果的にこれでさらに腕を決め、タップを奪った。パワー殺法に苦戦したが、ルッテンの執念が、怪物中西を粉砕した。 ◆ルッテンのコメント「中西は力が強いので驚いた。疲れさせてから勝負を決めるつもりだった。最初のパンチで勝ったと思ったが、立ってきたのは驚きだった。次は、成瀬とやりたいね」 | ||
| ▽第7試合 30分1本勝負 | ||
| ×安田忠夫 | 1分51秒 アキレス4の字固め | ドン・フライ○ |
| なんとフライが花道でリングインしてきた安田を急襲。パンチ一発で安田をKOしてしまった。完全に失神した安田は、リングに入ることなく、治療を受けるが回復せず。急きょ、第8試合の中西−ルッテン戦が繰り上げられた。田中リングアナウンサーは、「必ず試合はやります。先に中西戦を行います」とアナウンスした。 第8試合終了後、「安田出てこい」と中西を下したルッテンとともにフライが叫ぶ。20カウント以内に現れなければ、負けだとしてカウントダウンを始めると安田がダッシュでリングイン。フライをなぎ倒したことろでゴングがなった。奇襲で先手を打った安田だが、フライは冷静に対処。左右のフック4連発で安田をフラフラにすると足を取って、何とアキレス足4の字固め。これが完全に決まり、安田がギブアップした。 ◆フライのコメント「安田はバカだから分かっていないと思う。早く永田のIWGPベルトに挑戦させろ」 | ||
| ▽第6試合 T2000 vs OH砲(30分1本勝負) | ||
| ×スコット・ノートン 天山広吉 | 12分02秒 片エビ固め | 橋本真也○ 小川直也 |
| 小川・橋本が抜群の連携プレーを見せ、T2000組を粉砕した。橋本のテーマ曲が流れると場内は大“橋本”コール。小川と並んの入場では、すさまじい盛り上がりを見せた。これに答えるように、OH砲は大暴れ。橋本の水面蹴りと小川のSTOの連携技を繰り出すなど、チームワークでT2000組を追い込んだ。最後もノートンが橋本をパワーボムの体勢に捕らえたところを小川がSTOで急襲。さらに天山にもSTOを見舞い、場外へ叩き落とすと、橋本のバックドロップ+小川のSTOの連携技でノートンから3カウントを奪った。リング上でマイクを奪った橋本は「おい天山、そんなにやりたければ明日、蝶野と松山へ来い」と挑発。天山は「おいチキン、クソブタ。そんなとこまで行くかバカ」とマイクを投げつけ、リングを後にした。 ◆橋本のコメント「まずは新日本プロレス30周年おめでとうございます。あらためて新日本の大きさが分かった。いつの日か必ずZERO−ONEとして、新日本の前に立ちはだかり、全面対抗戦に持ち込みたい」 ◆小川のコメント「橋本さんは色々あるかもしれないが、俺はOH砲を組んで、前に進むだけ。戦いは始まったばかりだ」 | ||
| ▽第5試合 IWGPジュニアタッグ選手権(60分1本勝負) | ||
| ×外道 邪道 (王者組) | 17分44秒 片エビ固め | 獣神サンダー・ライガー○ 田中稔 (挑戦者組) |
| 王座奪還を狙うライガーは真っ赤な新コスチュームで登場。田中との連携で負傷している邪道の右肩を集中攻撃。これに対して邪道・外道はタッチワークで対抗、両者ともに死力をつくした展開となった。が、最後は、ベルト奪取に燃えるライガーの意地が爆発。掌打からの垂直落下式ブレンバスターの連発で外道から3カウントを奪った。 ベルト奪取を果たしたライガーは、「おい、このベルトに挑戦したやつはリングに上がってこい」と挑発。予告通りにリングサイドで観戦していた金丸、KENTAらノアのジュニア勢5人がリングインし大乱闘に。T2000も含め、ジュニア対抗戦は一気に加速した。 ◆試合前には、ノアのジュニア勢が予告通りに現れた。田中リングアナのコールで金丸を先頭に橋、KENTAら5選手が入場。マイクを握った金丸は「今日は新日本プロレスのジュニアの戦いを見に来ました」とアピール、今後の全面対決への口火を切った。 ◆ライガーのコメント「3カウントを取ったし、勝ちは勝ち。ノアにも手を出せないくせに、うだうだ言うな。俺たちは、最前線で戦っているんだ。(ノアに関しては)来たのは認めてやる。でもこれからだ。俺たちのベルトに挑戦する勇気があるのか」 ◆田中のコメント「ベルト奪取は当たり前。ケガ人相手に負ける訳がない。こないだ勝ってるんだから、雑魚には興味ないよ。元王者はなにやってるんだ」 | ||
| ▽第4試合 全日本女子提供カード(30分1本勝負) | ||
| ×豊田真奈美 堀田祐美子 | 12分16秒 裏モモ☆ラッチ | 伊藤薫 中西百重○ |
| 全女がついに新日本のリングに登場した。豊田はWWWAのベルトを手に入場、ここまでで最高の拍手を集めた。華麗な空中戦、大技の連発に加え、4人が観客に拍手を求めるなど、ドームが一体となってスピーディな展開に酔いしれた。圧倒的に押していた豊田組だったが、3発目の日本海式原爆固めでホールを狙った豊田を中西が、体勢を入れ替えて裏モモ☆ラッチで切り返し、3カウントを奪った。 ◆中西のコメント「最後は3カウント入ったか分からなかったけれど、でっかい画面をみたらリプレイが出ていたんで勝ったと思った。今度は、全女の興行で(東京ドームを)やりたいです」 ◆伊藤「かなり緊張していたが、入場の時からファンの声援がたくさん聞こえたので、励みになった。プロレスの発展のために、またこうした機会を与えてほしい」 | ||
| ▽第3試合 30分1本勝負 | ||
| ○3代目タイガーマスク 4代目タイガーマスク | 12分54秒 猛虎原爆固め | エル・サムライ× ブラック・タイガー |
| 3代目タイガーマスクが豪快な猛虎原爆固めで、サムライから完ぺきな3カウントを奪った。一夜限りの復活を果たした3代目タイガーの金本は、圧倒的なパワーに加えて、華麗な空中殺法も披露。4代目とのタッチワークでも相手を上回り、最後はブラックタイガーとサムライを分断し、快勝した。 ◆3代目タイガーマスクのコメント「俺は嫌々やったんだぞ。でも大人だから言われたことはやる。あいつらは何や、やる気あるのか。3代目ブラックタイガー、最悪や」 ◆4代目タイガーマスクのコメント「ブラックタイガーは3流、4流。よっぽど金本さんとやりたかった」 | ||
| ▽第2試合 30分1本勝負 | ||
| ○柴田勝頼 | 6分26秒 裸絞め | 井上亘× |
| 新日本のヤングライオン対決は、あっけなく柴田が制した。試合開始5分までは、互いの技量を確認するかのような展開だったが、するりと背後に回り込んだ柴田が、左腕を井上の首に巻き付けて締め上げると、井上はたまらずタップした。 ◆柴田のコメント「井上、何ぶっとんでんだよ。中途半端な気持ちでリングに上がるな。ふざけんな命を懸けろ」 | ||
| ▽第1試合 大日本提供カード(30分1本勝負) | ||
| ×関本大介 | 8分03秒 片エビ固め | 金村キンタロー○ |
| 序盤は金村が持ち込んだ机を使ってのボディプレス、胴締めスリーパーでリードした。大日本プロレスの若武者、関本も、うつぶせ状態の金村を強引に抱え上げて原爆固めにもっていくなど、見せ場を作った。試合はパワーボム、コーナー最上段からのセントーンで、先輩の金村が意地の勝利を収めた。 ◆金村のコメント「今まで冬木にずっとついてきたが、今日限りでWEWを辞める。蝶野さんについていきます。自分みたいな問題児が新日本にあがれるとは思わなかった。自由にさせてくれた新日本に感謝します」 | ||
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