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第413回    長沢まさみ  
2004.05.09付紙面より

長沢まさみ
写真=アップで撮っていて思った。16歳って若いなぁ。お肌年齢の事である。むき卵のようで不謹慎にもほおずりしたくなる。ロングで撮っていて思った。長い髪の姿が想像できないなあ。身長はデビューから10センチ伸びた。髪だってすぐ伸びる。でも、このままでええんちゃう?
(写真と文・宇治久裕)

「普通の高校生」が髪剃っちゃった

 12歳で芸能界入り。5年間で映画8本に出演し、うち主演級が2本という16歳の女優がいる。長沢まさみ。今年2月の日本アカデミー賞で新人俳優賞を獲得。8日に公開された「世界の中心で、愛をさけぶ」では志願してスキンヘッドにしてまで白血病の少女になりきり、観客の視線を一身に集めている。大人には重大にみえる決断を「特に勇気はいらなかったです」と言い切る逸材は「普通の高校2年生です」と自己紹介した。


カツラ着け通学

 撮影現場を離れると「人見知り」「無口」で知られる。インタビューでも会見でも、口数も笑顔も少ない。繰り返し出てきた言葉は「普通」だった。話すうちに、女優ということを忘れ、生身の「普通の16歳」と会話している気にさせられる。ニコニコ、ハイハイ…。妙に大人慣れした、愛想のいいコが多いことを考えると「変わったコ」という業界評はそうなのだろう。しかし、記者など初対面の大人に自分をホイホイさらけ出せる方がおかしい。彼女の方が常識的なのだ。

 今回、自分から髪をすべて剃(そ)ったことも、大人には重大な決断にみえるが、16歳のものさしでは少しニュアンスが違う。「世界の−」では白血病で死んでいく高校生アキを演じた。「特に勇気はいらなかった。まじめにやりたかったし、よりアキに近づきたくて、夢中だったから。(行定勲)監督に『アキは自分から剃ったんだろうね』と話して、やりました。アキはそんな性格で、私が決めたんじゃなく、アキが決めたことです」。

 CMなど他の仕事との兼ね合いもあり、関係者は慌てた。しかし、その時、彼女の視野にはアキしかなかった。当たり前のように、実行されるべきことだった。もちろん、そこに16歳なりの決意と責任感が充満していたのは言うまでもない。そる間だけは、同化したはずのアキから少しだけ自分がのぞいていた。「(そられる間は頭を)見なかったです。全部なくなったときに見たかったから。ずっと下を向いたまま。2時間くらいかかりました」。撮影後、都内の私立高にはかつらを着けて通ったが「友達にも別に言うことでもないし、普通の生活でした」。


「理屈じゃない」

 若者は1度自分で決めたことには、大人には想像もつかないようなエネルギーと好奇心でひたむきにのめりこんでいく。彼女の役づくりの作法も、役柄に完全に「同化」することにあるようだ。スクリーンではどんな役を演じても「長沢まさみ」の存在を感じさせない。何を演じても「本人」を感じさせてしまうタレント、女優が多い中で希有(けう)の存在だ。

 だから「世界の−」の撮影中、毎日泣いた時がある。別の作品の撮影で1カ月間、現場を離れ、また戻った時だ。「アキに戻れない自分にすごく腹が立って、しっくりこなくて毎日、泣いてました。現場でもみんなに見えないように隠れて…家でも…」。スタッフの励ましもあってようやく立ち直ったという。

 初主演作「ロボコン」でも、同化した。高等専門学校のロボット部の紅一点の部員役。ハイライトの手づくりロボット大会のシーンは長回しでワンカットで撮影されたが、彼女が実際に操縦した。古厩(ふるまや)智之監督からは「犬になれ」と指示された。「考えるより体で演じろ、という意味です。その通りだと思いました。お芝居って理屈じゃないから。ぶつかっていくのに必死で、あまり覚えていないですね」。


大人への焦り不要

 行定監督はごく普通の青春を精いっぱい生きるアキと彼女を「似てる」と言ったが、本人は「似てないと思います。私はアキほどまじめで素直じゃないし、優等生的でもない。アキはうそをつかないけど、私はうそをつくから」。

 確かに仕事以外のこと、等身大の自分を語る時、口はさらに重くなる。「自分の性格なんて自分では分かりません。人に言われて気付くことの方が多いと思う」。恋愛について質問を重ねた時は「どうしてそんな質問ばかりするんですか」と切り返された。

 自分の周りに築いた壁からそおっと首を出し、相手の反応を見ながら距離を測っているかのようだ。その探る方法がしばしば眉間(みけん)のしわ、反語、沈黙になって表れる。本人の言う「うそをつく」はそういう意味だろう。その分、少ない笑顔に本音がのぞく。

 「学校に行くのがすごく楽しいんです。うちのクラスの仲が良くて。行けるときは毎日行きますよ。普通です」。「オフは友達と買い物に行ったり、映画を見たり。1日中寝ていることも。普通ですよ」。

 繰り返される「普通」にはまた大人への警戒ととともに、浮かれちゃだめ、背伸びをしてはだめ、女優である前に自分でありたいといったルールもうかがえる。それは仕事にも反映する。「今は高校生を演じたい。制服を着た役は10年後はできないから。今しかできない役をやりたいです。あせって女っぽい役をやりたいとは思わないです」。

 沢口靖子、水野真紀らを輩出した東宝シンデレラ出身。常に清楚(せいそ)なイメージが付きまとうことにも「嫌でしょうがないんです。清楚ってイメージは顔だけだと思う。私は人を顔で判断したくないし」と答えた。

 世間の「16歳」に対しては「ませてる子が多いと思う。恋愛でも何でも『早く大人になりたい』とあせってる子が多いのかな」とみている。

 大人が想像する以上にしたたかで現実的で冷静な目も「普通の16歳」そのものだ。今後についてはこう表現した。「アキはとても魅力的な女の子で大好きです。演じてみて、私自身が、おおらかな気持ちになったかなと思います。もっと自分らしくいようと思いました。自分を持ってないと、自分が消えちゃうから。自信? あまりないですけど、欲は出てきますね。もっとこうしたいとか。これからです。まだ16ですし。女優は一生やりたいと今は思ってるけど、変わるかもしれないし。女の子は気変りが早いんで」。

 自分の娘のように、見守っていたい−そう思わせる16歳がここにいる。


「気が強いが家族思い」

 父で元日本代表MF長沢和明氏(46=静岡・常葉学園橘高監督)  小学4年からジャズダンスなどをして、芸能界に関心があったようです。気が強いですが、家族思いで手がかからない子です。98年に私がJFLホンダFC監督を辞したのを見ていたので、オーディションでグランプリを取ったら賞金が入ると、子供心ながら思ったようです。
 私は家を顧みないことが多かった。娘はサッカーには無関心を装ってるというか…。実は私が監督時代、退席処分になった時「もう2度と見に行きたくない」と言われました。父親がそういうことをするサッカーが、嫌いになったのでしょう。今は磐田の自宅には週1日しか帰れないので「お母さんがかわいそう。大事にしなさい」と言われます。
 もう自分だけの持ち物じゃないと感じています。女優としてにじみ出るようなオーラを身につけられれば、大したものですね。

「チェックしてました」

 Jリーグ磐田FW中山雅史(36)  まさみちゃんが小学校2、3年のころ(長沢)監督の家で一緒にトランプとかして遊びました。当時から足が長くて…「かわいい子だなあ」とチェックしてました(笑い)。でも、本当におとなしい子で、まさか芸能界に入って、バリバリ活躍するなるなんて思いませんでしたよ。うちのヨメさん(生田智子)とは、事務所が同じ。芸能界の先輩としてアドバイスしたこともあったようです。僕から? ジャンルが違うんで、えらそうに言えないんですが「どんなことでも、やるからには1番になってほしい。自分だけの味の出せるプロになってほしい」。


 ◆映画「世界の中心で、愛をさけぶ」(行定勲監督) 原作は片山恭一氏の250万部を突破した同名小説。高校時代の恋人アキ(長沢)を白血病で亡くし、喪失感を抱いたまま大人になった朔太郎(大沢たかお、少年期は森山未来)が、結婚を間近に控えて失そうした婚約者律子(柴咲コウ)を探しに向かった故郷で、アキの思い出と再会する。朔太郎がその死を受け入れ、律子とともに希望を見いだすまでの過程を描く。


 ◆長沢(ながさわ)まさみ本名同じ。1987年(昭和62年)6月3日、静岡県生まれ。12歳で参加した00年「第5回東宝シンデレラ」で3万5153人の中から当時最年少のグランプリに選ばれる。同年、映画「クロスファイア」で女優デビュー。親元を離れ上京。02年「なごり雪」、03年「ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS」「阿修羅のごとく」「黄泉がえり」「ロボコン」(初主演)、04年「世界の中心で、愛をさけぶ」「深呼吸の必要」(29日公開)。第27回日本アカデミー賞新人俳優賞。父母と兄。168センチ。血液型A。


(取材・市川知幸、久保勇人)

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