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第433回    イ・ビョンホン  
2004.10.03付紙面より

イ・ビョンホン
写真= 韓国・ソウル市内の映画ロケ現場で写真を撮ることになった。スタジオではなく普通の路上だった。私がどうやって写真を撮ろうか考えていると、ビョンホンが「これに座っている写真が良くないですか? 」と、自分の名前がハングル文字で書かれた映画用のイスを用意してくれた。写真撮影が続くと、ビョンホンは「このカメラはデジタルですか? 」と聞いてきた。どうやら自分の顔をチェックしたいらしい。私はカメラの後ろのモニターで画像を見せると、「ちょっとおやじくさくないかなあ」と心配していた。「そんなことはないですよ。ホントかっこいいです」。男の私が言うのも変だか、男の美を感じた
(撮影と文・鹿野芳博)

韓国に君臨するスーパースター

 世は韓流ブームまっただ中。「冬ソナ」旋風が列島を駆け抜けているが、もっと以前から知られたスーパースターがいる。イ・ビョンホン(李炳憲、34)。名実ともに韓国芸能界に君臨するトップ男優だ。2日からはNHKでドラマ「美しき日々」の地上波放送が始まり、写真集やDVD発売、映画公開と、日本でも本格ブレークの気配が強まる中、玄界灘を渡り、素顔に迫った。


頭下げ両手で握手

 雲1つない空を夕日が真っ赤に染めていた。彼は黒のスーツ姿で台本に没頭していた。ソウル市内から車で30分。最近は果川(カチョン)市内の撮影現場にこもったまま、来年2月に韓国で公開される映画「甘い人生」の撮影に全力を注いでいる。

 撮影の合間、わずか1時間の休憩時間を削って応じてくれた取材はまず、韓国式の丁重な礼から始まった。「初めまして。お会いできてうれしいです」。深く頭を下げ、両手でしっかり握手してくる。

 −−映画撮影は今年3本目。疲れはありませんか

 「スリーモンスター」「誰にでも秘密はある」そして今回…。うーん、年3本は役者になってから初めてなんです。最初は何とかなるだろうと思っていたのですが、3作品の(間隔が)あまりに短かった。かなり疲れてます。もう二度とこんなスケジュールは立てません(笑い)。

 −−韓国はもちろん、最近は日本でも人気が高い

 日本と韓国は距離的に非常に近い国ですが、今まで歴史問題などがどうしても引っ掛かって「遠い国」と表現されてきました。でも、そんな日本で私を知る人がいるようになった。映像文化を通し、互いに親近感を持てるようになった。微力ですが、その過程に俳優としてかかわったことへの自負心もあります。今後もっと交流が深まればいいですね。

 −−日本人の印象は

 私も韓国人ですから、以前は韓国のだれもが持っている先入観、心理的距離感も感じていました。でも、実際に日本に行く機会も増え、日本のスタッフとの共同作業で仕事をする機会にも恵まれてから驚くことの連続でした。とにかく、みなさん親切。言葉1つ交わすにしても、ものすごく相手の気持ちを配慮する。マナーがしっかりしているというか。われわれ韓国人も見習うべきところです。


空の星をつかんだ

 91年にデビュー。92年ドラマ「アスファルト故郷」などで注目された。まだ大学でフランス文学を勉強していたときだ。俳優になりたいという夢はなかった。この世界で頑張ることができたのは、周囲の後押しがあったからだという。

 大学2年の1学期に、軍隊に行こうと決めて休学しました。家で休んでいたら、母の友達がKBSの俳優試験の願書を持ってきてくれたんです。僕が小さいころから「あなたは将来俳優になれる。絶対そうしなさい」って話してくれていた方でした。

 −−ありがたいことですね

 今思えばそうですが、当時は気乗りしませんでした。そしたら今度は母まで。「男ならいろんな経験しなきゃだめ、やってみなさい。わざわざ願書を持ってきてくれた人の気持ちも考えなさい」と言うんです。空の星をつかむような(絶対無理なことを意味する韓国のことわざ)試験だから、とりあえず受けるだけ受けようと思ったら、3次試験まで合格しちゃって。その後、半年間研究生として勉強し、1つ2つとドラマ出演しているうちに、いつの間にか俳優業が魅力的に思えました。

 −−映画に興味を持ったのはいつごろ

 子供のころから映画はとても好きでした。最初に映画館に行ったのは4歳のとき。いとこの兄貴と「パピヨン」(73年、スティーブ・マックイーン、ダスティン・ホフマン主演)を観に行ったんです。立ち見でした。内容は全く覚えていないのですが、兄貴に肩車されて観た記憶が鮮明に残っています。その劇場の雰囲気が今も忘れられません。高校生のときにばく然と「映画監督になりたい」と思いました。監督って何かボスみたいで、格好よく見えるじゃないですか。


誠意を感じる応答

 韓国男児に生まれたからには、避けて通れない“人生の試練”がある。軍に入隊したのは29歳。芸能生活を一時中断してまでの入隊は、つらいものもあったのではないか。

 私にとっての軍隊とは、一般的な韓国男性とは違った意味がありました。行く前から決めていたことがありました。俳優イ・ビョンホンという意識を消し、普通の青年として楽しもうと思って入隊しました。

 −−軍隊で楽しむ

 はい。俳優として周囲に顔を知られて窮屈に思うこともあったので、そういう生活から解放されたい気持ちもありました。訓練中に隠れてたばこを吸ったり、チョコパイを友達と取り合ったり、朝一番の温かいパンを食べようと同僚と一緒にパン屋まで走ったりもしました。そういう一般の人と同じような時間をすごすことは、私にとって必ず後で役立つと思いました。

 除隊してすぐ「JSA」の撮影。この間、軍服を着続けたことで、国について考えることはなかったのだろうか。

 「JSA」に出演すると決まって、生まれて初めて板門店の38度線に行きました。私たちの世代は、南北間の対立を皮膚感覚では理解できないところがあります。なぜ、同じ言葉を話す同じ民族が、土地に線を引いて「こっちは僕らのもので、こっちはお前たちのもの」と別れて暮らさなければならないのか。愛国心ではないけれど、本当に変な気分になったし、冗談のような話にも思えました。私の世代が知らないのなら、もっと若い世代はなおさら。そういった疑問も映画にメッセージとして込められています。

 −−この作品で多くの日本人があなたを知ることになった。役者人生でも意義ある作品だったのでは

 私は必ずしもそうは思いません。確かにあの映画は、韓国で話題になり、世界でも高い評価をいただきました。でも、興行の成功だけに固執する俳優ではいたくありません。興行的に成功といえない作品でも、与えられた1つの役柄をどれだけ一生懸命やったかが大事だと思います。

 1つの質問に対して、答えるまでに10秒近い間を置く。こちらの意図が伝わっていないのかと心配になるが、真剣に考え、明確に意思を伝えようしていたのだ。誠意を感じた。


生きた目持つ役者

 話を戻そう。今、日本で韓国の映画やドラマがなぜこれほど人気なのか。彼なりの分析を聞いてみた。

 以前テレビなどで日本の女性の話を聞いていて「ああ、なるほど」と思ったことがありました。その女性は「韓国のドラマから香りを感じる」と言ってました。韓国のドラマは、人間の温かい心情をテーマにしたつくりにこだわるんです。伝統的つくり方ともいえるのですが、伝統とは繰り返されるものであり、変わらないもの。他人への思いやり、純粋な気持ち。その部分は除けないものとしてあると思います。

 2日から、NHK総合で「美しき日々」がスタートした。

 「美しき日々」は、恋愛ドラマの男のキャラクターとしては一種独特です。多くの恋愛ドラマの男はやさしくて包容力があるのですが、ここでは違います。韓国でも、そのキャラクターが話題になりましたが、日本でどんな反応が出るのか楽しみです。

 −−先月27日に発売された写真集の売り上げは好調。11月17日にはDVDも日本で発売されるそうですね

 韓国では、俳優個人に着目したDVDはこれまで発売されていません。もともとそういう商品はないのです。私にとって初めて挑戦した分野で、都会のけん騒を離れ、無人島で1人休日を楽しむ設定で撮影しました。緊張感を取り払った素顔を見せているので、楽しみにしてください。

 −−俳優として今後目指すものは

 どんなに年を取っても、生きた目を持つ役者でいたい。永遠にプロフェッショナルな役者であることです。

 約40分間のインタビュー。韓国の空はとっぷりと暮れていた。時折目をこすりながらも、必死に身ぶり手ぶりでこたえるイ・ビョンホン。平均睡眠時間は4時間。ほとんど寝ていないのだ。この日の撮影は徹夜で続けられた。


 ◆イ・ビョンホン(李炳憲) 1970年7月12日、ソウル生まれ。漢陽大フランス語フランス文学科、中央大新聞放送学科大学院卒。91年韓国放送公社(KBS)14期タレントとしてデビュー。92年ドラマ「太陽が昇る日」で脚光を浴び、95年「ランナウェー」で映画デビュー。00年「JSA」で世界的に注目された。チェ・ジウらとの共演で話題の新作「誰にでも秘密はある」は11月27日公開。家族は母と妹(ミスコリア)。177センチ、68キロ。


 ◆「美しき日々」 レコード会社の御曹司ミンチョル(イ・ビョンホン)は父と継母、そして異母兄弟に憎悪を抱きながら育つ。さらに兄弟は、1人の女性ヨンス(チェ・ジウ)を愛する。NHK総合で土曜午後11時10分放送


(取材・山内崇章)

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