レミオロメンが全国ツアー開始
「粉雪」のヒットでここ3カ月ヒットチャートの上位をキープする「レミオロメン」。印象的なバンド名に特別な意味はない。メジャーリーグのマイナー組織のような名前の「AAA(トリプルエー)」はデビューから3カ月で昨年末の日本レコード大賞最優秀新人賞を獲得した。28日、話題の若手グループがそれぞれ節目のライブを行った。
レミオロメンはこの日、全国ツアーを埼玉・三郷文化会館でスタートさせた。デビュー以来初のホールツアーで、ボーカル兼ギターの藤巻亮太(26)は「ライブハウスの熱気と違った雰囲気ですね」とスケールアップした公演規模を実感していた。
「粉雪」は今年の冬の代表曲となった。昨年10月から放送されたフジテレビのドラマ「1リットルの涙」の挿入歌。同11月16日に発売され、ヒットチャートは初登場4位。その後も上位曲が毎週入れ替わる中、順位は4、3、2、2、4、2、3と上位をキープ。最新30日付では2位に再浮上した。売り上げは90万枚を超えた。
静かな曲調を一転させ、力強い歌声が響くサビが印象的な同曲はバンドの知名度を一気に上げた。レミオメロン、ロミオメロン、カメレオンみたいと間違えられることはなくなった。
メジャーデビュー前の02年。3人は都内でライブ活動をしていたが、音楽に専念するため故郷の山梨に帰った。空き家だった神社の母屋を借り、曲を制作して練習を積んだ。日本語を大切にする歌詞と懐かしさを感じる曲調は“神社時代”に培った。
昨年3月に日本武道館公演を成功させるなど、ライブバンドとしての実力の評価は以前から高かった。新シングル「太陽の下」にこの日演奏したライブ曲「蜃気楼」を収録するなどステージ演奏に自信を持っており、所属事務所の先輩ミスター・チルドレンのような人気バンドになる日も遠くなさそうだ。
[2006/1/29/07:29 紙面から]
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