NHK教育が仰天「スペイン語会話」
NHKが、教育テレビで民放顔負けのおもしろ企画を打ち出した。「スペイン語会話」(木曜午後11時30分〜)がレギュラー出演者10人に対し、4月から9月までの毎月最終週にテストを実施。合格点に達しない者を容赦なく降板させる。同局の外国語講座番組は01年から積極的にアイドル、話題のタレントなどを出演させ「軽チャー路線」を進めてきたが、一層の注目を集めそうだ。
NHKは8日、4月からの外国語講座番組の会見を行い、スペイン語会話についてNHKの常識を破る斬新企画を発表した。伊藤尚伸プロデューサーが「番組中で毎月最終週にテストをやります。出来の悪い人には、番組を降りてもらいます。そういう約束で皆さんはここに立っていらっしゃいますから」と説明した。
発表されたレギュラーは10人。この日の壇上にはお笑いコンビのエネルギー、モデルの太田在、女優葉山レイコ、セクシータレントの菜葉菜(ナハナ)ら8人が立ったが、サバイバルは会見から始まっていた。菜葉菜は「ラテンのスペイン語を勉強して私のテーマであるエロの追求に役立てます」と仰天スピーチをしてアピールした。
伊藤氏は「ほかの言語も含め、今回は約200人からやる気のある人を選びました。タレントはまじめにやってないイメージを持つ視聴者もいると思いますが、より真剣さをアピールしようと、この手法を取ることにしました」と真剣勝負を強調した。
NHK外国語講座は、01年4月の新編成から現在の「軽チャー路線」が定着した。当時、癒やし系アイドルNO・1だった井川遥をフランス語会話の生徒役に抜てき。続けてハングルにユン・ソナ、イタリア語に吉岡美穂を起用。今年はイタリア語にパパイヤ鈴木、ハングルに「冬のソナタ」の主題歌を歌ったRyuらを登場させてきた。
そんな中でも、今回の生き残りテストは、かつて人気を博した日本テレビ「電波少年」を思い出させるNHK初の大胆な試み。太田の所属事務所が「既に家庭教師を用意しています」と明言するなど、出演者は生き残りに真剣だ。
[2006/2/9/09:21 紙面から]
写真=スペイン語会話のサバイバルに挑む出演者たち。左から森一弥、太田在、菜葉菜、長谷川恵美、葉山レイコ、ユリエ、レイラ、平子悟
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