福岡のスター博多華丸がR−1制覇
芸歴16年の福岡のスターがピン芸人NO・1の座を射止めた。19日、「R−1ぐらんぷり」の決勝戦が行われ、博多華丸(35)が初挑戦で優勝した。歴代王者最年長で、現役コンビ(博多華丸・大吉)を組む芸人として初制覇となった。4回目で過去最多1761人が参加した今大会は、前々回覇者の浅越ゴエ(32)や、「正統派スタンドアップコメディー」として成長著しいあべこうじ(31)ら8人が決勝進出した。
その中で白衣に身を包んだ華丸は、得意のテレビ朝日系「アタック25」で司会する児玉清ネタで勝負に出た。ボードに五十音を書き「お」を指して「お見事っ!」、「そ」では「その人物とはっ」などモノマネを連発。間を置きつつもリズム感あるしゃべりで、審査員の大平サブロー(50)を「速やかで伸びやか。やられた!」と降参させた。
華丸は90年に相方の大吉(34)とコンビを結成。福岡ではレギュラー6本を持つ売れっ子だが、昨年4月、ステップアップを目指し東京に拠点を移した。決勝で司会を務めた雨上がり決死隊らからは「今さら売れへんて。福岡帰れよ」と、三十路半ばでの再出発を不安視されていた。
悔しさを胸に秘め、一発逆転を目指し同大会に無断でエントリーしたのは大吉だった。ネタも大吉が中心になり考え、1人芸でもコンビでつかんだ頂点の座だった。優勝賞金500万円を手にし「相方と半分ずつにして、自分の250万円は(九州最大の繁華街の)中洲で使います」と、福岡が誇る繁華街で祝杯を挙げる。
[2006/2/20/09:25 紙面から]
写真=R−1ぐらんぷり2006で優勝した博多華丸(右)と、祝福に駆けつけた相方の博多大吉
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