Gackt卒業式ライブ!門出を祝福
歌手Gackt(年齢非公表)が2月28日、神戸市の県立舞子高卒業式に飛び入り参加し、この日のためにつくったバラード「野に咲く花のように」を熱唱して、門出を祝福した。
ビッグサプライズは、式典終了後に用意されていた。体育館がざわめき始めた時、革のロングコートにサングラスと、全身黒でまとめたGacktが、横手から右手を挙げて登壇。卒業生、父母、来賓から一斉に「ウッソー!」「キャーッ!」と歓声が上がり、パニック状態になった。
Gacktがいきさつを説明した。「2年前、ここの生徒の1人が僕にメールをくれて、この学校のことを教えてくれました。その生徒が1年前から“卒業式に来て欲しい、応援して欲しい”とメッセージをくれて…。今日は約束を守りに来たぞ!」。
同校は02年に「環境防災科」を1クラス設置したが、わずか3年で定員割れの危機に陥った。なんとかしたいと考えた同科生徒が、Gacktが阪神淡路大震災時に京都に住み、友人も被災したことを知ってメールを送り続けていた。
熱意に突き動かされたGacktは、プレゼントも用意していた。「この参加を決めたのが3日前。2日前に曲ができ、徹夜で仕上げてきました」と新曲を紹介。ギター2人を従え「いつか見た夢の場所へ たどり着くまであきらめないで まだ名もない花だけど 決して負けず 強く咲きたい−」と歌い上げた。
わずか10分の即興ステージだったが、感動のあまり泣き出す女子生徒も。Gacktは最後に「夢は見るものじゃなく、かなうもの。かなえるために強く意思を貫くこと。君たちの未来に期待します」と力強いメッセージを贈っていた。同科は存続している。
[2006/3/1/08:46 紙面から]
写真=兵庫・舞子高校の卒業式に飛び入り参加したGacktはこの日のために作曲したオリジナルソング「野に咲く花のように」を熱唱する(撮影・栗木一考)
|