戸田恵梨香が話題の映画でヒロイン
次世代のトップ女優候補に指名したい。00年デビューの17歳、戸田恵梨香が話題の映画「デスノート」(金子修介監督、10月公開)のヒロインを演じることが15日、分かった。昨年放送の木村拓哉(33)の主演ドラマ「エンジン」の出演をきっかけに、注目株に浮上。今春には話題ドラマ3作品にヒロイン役で立て続けに出演後、秋にはスクリーンデビューを飾る。また、この日は蛯原友里(26)長沢まさみ(18)ら若くて、美しい伸び盛りが各イベントに登場した。
今は華やかな時を待つ桜のつぼみと言っていい。戸田は今春放送の話題ドラマに立て続けに出演する。人気作品の特別版「女王の教室」を皮切りに、実話のドラマ化「奇跡の動物園」と連続ドラマ「ギャルサー」に登場。いずれもヒロインやキーパーソンという作品を支える重要な役割を担う。
恵梨香前線は映画界にも進出する。人気コミックの映画化「デスノート」(金子修介監督、10月公開)のヒロイン抜てきされた。藤原竜也(23)演じる主人公に思いを寄せる、愛らしいルックスと並外れた行動力が魅力の女性を演じる。単行本全9巻で計1200万部を売り上げた原作のファンの間で主人公と並ぶ人気キャラクターだ。映画デビューとなる戸田は「原作ファンの方々の思い入れが強い役なのでプレッシャーを感じます」と、ほおを染めた。
きっかけは、挫折だった。「私にもできるかも」と、軽い気持ちで女優業を始めた。12歳の時にNHKドラマに出演。4年後のフジテレビの学園ドラマ「放課後」で本格デビューした。現在ブレーク中の堀北真希(17)も共演者だった。収録中に演出家から「落ち着いて」と何度も注意された。気持ちが先回りしてセリフを言うことで精いっぱいだった。作品を見て激しく落ち込んだ。「私はこんなに下手なんだ」。少林寺拳法もこなすアクティブ少女が自己嫌悪に陥った。
1年半前。発声法を教わるボイストレーナーから「よく見せようと殻を作ってないか」と指摘された。「いつも上手に見せようと構えていました」。肩の力が抜けた。昨年、ドラマ「エンジン」に出演した時は「作らず自然体で臨めました」。同年のドラマ「野ブタ。をプロデュース」でヒロインを演じた。緊張の解けたナチュラルな演技が関係者の目に留まり、今春放送ドラマの出演が相次いで決まった。
現在は映画撮影を控え、役作りに集中している。「役に成り切って入り込むことが今の目標です」。大竹しのぶ(48)にあこがれる。女優という仕事に真剣に向き合っている。開花宣言の春になる。
[2006/3/16/07:59 紙面から]
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