各地で大きな被害を出している雪は7日も北海道や北陸、山陰などで強く降り、8日にかけて日本海側を中心にピークを迎える見込みで、気象庁は厳重な警戒を呼び掛けた。記録的な大雪となった長野県飯山市には、今冬初めて陸上自衛隊が災害派遣され除雪作業に当たった。上越新幹線が一時運転を見合わせたほか、東海道新幹線も遅れるなど交通機関の乱れも続いた。
共同通信の7日午前11時現在の集計で、昨年12月以降の大雪による死者は新たに3人確認され、計60人となった。
気象庁によると、八日にかけて、北日本の上空約5000メートルに氷点下40度前後の強い寒気が流入。西日本や東日本にも氷点下30度から36度の寒気が流れ込み、冬型の気圧配置が強まる見込み。北日本から西日本の日本海側を中心に降雪が強まるほか、太平洋側も雪の積もる所がある。
9日以降は冬型が緩み、記録的な大雪は一段落しそうという。
[2006/1/7/19:55]
写真=雪に埋もれた民家の除雪作業を行う陸上自衛隊の災害派遣部隊(共同)