新潟県津南町と長野県栄村を結ぶ国道405号の雪による通行止め区間が、17日午前7時から2時間、地元の人たちに開放された。津南町中心部の学校に子供を送る親や通勤人らの車が次々に走り抜けた。
同区間は安全を確認した上で午後3−5時にも開放。18日以降も同じ時間帯に開放される見通しで、8日から続いた両町村の193世帯、約500人の孤立状態は解消に向かう。
新潟県の出先機関の職員3人が17日早朝から、区間内をパトロールして安全を確認。開放時には雪崩の危険がある3カ所を6人で監視した。
孤立解消で住民に安堵(あんど)が広がる一方、時間限定の解除に不満の声も。栄村の民宿経営福原直市さん(77)は「昔は雪が凍っている朝しか里に下りなかった。午後の解除は雪崩が怖い」。津南町の男性(75)は「午後5時に帰れる勤め人はいない。せめて7時まで延ばしてほしい」と話した。(共同)
[2006/1/17/23:18]