ヒュ−ザー小嶋社長が国会で証言
耐震強度偽装問題をめぐり17日開かれた衆院国土交通委の証人喚問で、ヒューザー(東京都千代田区)の小嶋進社長(52)は、問題発覚後の国土交通省への働き掛けについて「安倍晋三官房長官の秘書に議員会館で相談したことがある。飯塚さんというお名前だったと思う」と証言した。
安倍官房長官は秘書が面会したことを認めた上で「一切働き掛けはしていない。私は小嶋氏と面識がない」と述べた。
昨年11月にあった「グランドステージ川崎大師」(川崎市)の住民に対する説明会で、小嶋社長が発言した内容を基にした馬淵澄夫議員(民主党)の質問に答えた。
また、元国土庁長官の伊藤公介衆院議員とともに昨年11月15日、国交省の担当課長と面会した際は「国の責任と権限で入居者への速やかな対応をお願いした。伊藤議員は何も言わなかった」と述べた。伊藤議員への政治献金については「特別な目的や意図はない」とした。
伊藤議員以外に付き合いのある国会議員として、伊藤信太郎衆院議員に「献金をしたことがある」と答え、阿南一成元参院議員については「何かの会費を払ったことがある」とした。また、自民党森派(政治団体名・清和政策研究会)の政治資金パーティー券を取引先に売り、集金していたことを認めた。
姉歯秀次元1級建築士(48)に初めて仕事を依頼したのは98年前後で、マンションは「(東京都大田区の)池上の物件」と述べた。
[2006/1/17/18:29]
写真=耐震強度偽装問題をめぐる衆院国交委の証人喚問で、国会に到着したヒューザーの小嶋進社長(共同)
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