病院の看板や掲示板に使う診療科名について総務省は18日、「産婦人科」では抵抗感があるとの苦情を受け「女性診療科」など別の科名も使えるよう厚生労働省に要請した。
総務省によると「高校生の娘を連れて行くのに、妊娠や性病のイメージがあって心理的な抵抗感がある」「女性として通院しにくい」という相談があった。これを受け医療機関に意見を聞いた結果、女性診療科という名称を支持する声が多かったという。
産婦人科の診療科名は、医療法施行令で「産科」か「婦人科」にしか言い換えることができず、導入には政令の改正が必要となる。
医療機関の名前については、実態に合わせて「女性クリニック」などを使えるよう運用を見直すことを求めている。
昨年12月に出た社会保障審議会の意見では、医療機関の広告規制を緩和する考えが盛り込まれている。要請に対し厚労省は「検討を進めたい」としている。
[2006/1/18/21:02]