耐震強度偽装問題で、「グランドステージ東向島」(東京都墨田区)など強度不足が分かったマンション2棟の住民12人が18日、販売元のヒューザー(東京都千代田区)の小嶋進社長と同社で面会した。小嶋社長は17日の衆院国土交通委員会の証人喚問で証言拒否を繰り返した理由を「訴追、逮捕されると住民への補償ができなくなるため」と説明した。
住民側は小嶋社長に賠償請求書を提出した。19日にあらためて同社の詳しい財務状況の説明を受けて、補償に回せる資産があるかどうか分析した上で、同社の破産申し立てについて判断する方針。
面会した住民代表によると、小嶋社長は「住民への瑕疵(かし)担保責任を果たしたい。逮捕の場合補償ができず、その点を(喚問では)気を付けた」と述べたという。
[2006/1/19/00:32]