堀江容疑者が社長辞任、後任に平松氏
ライブドアは24日、東京地検特捜部に逮捕された堀江貴文容疑者(33)が社長を退き、グループ傘下で会計ソフトなどの販売を手掛ける「弥生」社長の平松庚三執行役員上級副社長(60)が社長に就いたと発表した。堀江容疑者が持っていた代表権は熊谷史人取締役(28)に付与した。
ただ同社は堀江容疑者本人から取締役の辞任届を受理しておらず、引き続き取締役にとどまっていると説明。今後の堀江容疑者の進退に関しては「意思確認ができていない」としている。
ライブドアでは、堀江容疑者を含め6人の取締役のうち3人が逮捕されたため、残された取締役や執行役員が緊急事態をどう切り抜けるかの協議を続け、当面の経営体制を決めた。
平松氏はソニー出身で、社長を務めていた弥生が04年に完全子会社化された後もライブドアに残り、ソフト販売などの指揮を執ってきた。熊谷取締役はライブドアの財務や投資事業を担い、今回の事件では特捜部の任意の事情聴取を受けた。
◆平松庚三氏(ひらまつ・こうぞう)アメリカン大卒。73年ソニー。AOLジャパン社長などを経て、2000年11月からインテュイット(03年2月に独立し弥生へ社名変更)社長。05年3月からはライブドア執行役員上級副社長を兼任。北海道出身。
[2006/1/24/21:29]
写真=記者会見するライブドアの平松庚三社長(共同)
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