仙台地検は25日、知人女性への強姦(ごうかん)未遂容疑で逮捕された仙台区検副検事の大関佳穂容疑者(60)が、担当事件の被害者の女性を相談に乗ると偽って自宅に連れ込んでいたとして、強姦未遂事件と併せ大関容疑者を懲戒免職とした。
地検は「自宅の中で犯罪行為までは認められなかった」としている。強姦未遂容疑については被害者の告訴が取り下げられ、同日、不起訴処分とした。
地検によると、大関元副検事は仙台区検に着任した02年4月以降、捜査を担当した事件で被害者の成人女性を取り調べた際、「相談に乗る」と、女性に同情したように装って自分の携帯電話の連絡先を教え、面会の約束をした上で自宅に連れ込むなどした。
地検は今後、大関元副検事が過去に担当したすべての事件について違法行為の有無を点検するとしている。
大関元副検事は今月4日、出張先のホテルで知人の女性に乱暴しようとしたとして強姦未遂容疑で仙台地検に逮捕されていた。
[2006/1/25/20:07]