HIV感染者と患者が連続1000人超
国内で05年に新たに報告されたエイズウイルス(HIV)感染者は778人、エイズ患者は346人で計1124人だったとの速報値を厚生労働省エイズ動向委員会が27日、発表した。
報告制度が始まった84年以降、合計が年間1000人を超えたのは04年から2年連続。
04年速報値の感染者748人、患者366人に比べて感染者がやや増え、患者は減った。同委は「検査が普及して早期発見が増えたのか、実際に感染者が増えたのかは継続した調査が必要だ」としている。
05年10月から約3カ月間の速報値では、感染者は195人、患者は89人。いずれも85%以上が男性で、同性間性的接触による感染が過半数だった。年間でも同様の傾向だという。年間の検査件数は10万件を超え、過去10年間で最多。
厚労省は「感染が疑われる場合は、一刻も早く検査を受けてほしい。都道府県もこうした人たちが検査を受けやすいように、即日結果が分かる迅速検査や夜間、休日の検査の導入を進めてほしい」としている。
[2006/1/27/21:06]
|