マニラ首都圏パシグ市のスポーツスタジアムで4日午前、ゲームショー形式の人気バラエティー番組収録の参加希望者が会場入り口に殺到し折り重なるように倒れ、フィリピン保健省によると、約90人が死亡、260人以上が負傷した。死傷者の多くは中高年の女性で、死因は圧死とみられる。
ラジオ報道などによると、入場券を求めて群衆が一斉に入り口付近に殺到した際、誰かが「爆弾がある」と叫んだため一気にパニック状態になったとの情報があり、警察当局が調べている。爆弾は実際にはなかったという。
当時、2万人以上が収録参加を希望し会場周辺に集まっていた。民放テレビ局ABS−CBNの人気番組で、参加者には車や高額な賞金が当たり、この日は番組開始1周年の記念番組だったため、参加希望者が2日前から入場券を求めて列をつくっていたという。
[2006/2/4/19:23]