中川農相、牛肉輸入再開は「拙速でない」
衆院予算委員会は15日午前、米国産牛肉輸入問題に関する集中審議を行った。中川昭一農相は、昨年12月の輸入再開決定について「拙速とは理解していない。手続きは日本側もきちっとやり、それに対して米国も迅速に対応した」と述べ、政府の判断に問題はなかったとの認識を重ねて示した。
学校給食での米国産牛肉の使用状況について小坂憲次文部科学相は「今月、実態を部分的だがサンプリング調査した。その時に、使用した実態はないとの結論を得ている」と述べた。
中川農相は、牛海綿状脳症(BSE)の安全基準を緩和する国際獣疫事務局(OIE)の改正案について「日本が今行っているシステムは国民の信頼を得ている。輸出国側に一方的に有利になるような案については極めて慎重に対応したい」と強調した。
歩行困難牛が食肉処理されていたことを指摘した米農務省の監査報告については、14日に在日米大使館を通じて事実関係の回答を求めたことを明らかにした。自民党の西川公也、民主党の岡本充功両氏への答弁。午後からは小泉純一郎首相も出席。
[2006/2/15/14:46]
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