滋賀園児殺害の鄭容疑者、精神鑑定へ
滋賀県長浜市で幼稚園児2人を刺殺したとして逮捕された鄭永善容疑者(34)について、大津地検は21日までに、精神鑑定を実施する方針を固めた。
鄭容疑者は「自分の子どもがなじめなかった」と動機を供述。しかし、事実と食い違う点も多く一方的な思い込みとみられる上、精神的に不安定になって家庭内で暴力を振るっていたことも分かり、地検は鑑定で精神状態を詳しく調べる必要があると判断した。
一方、鄭容疑者が殺害状況を具体的に説明。「このままここにいたら捕まる」と逃走を図ったことから罪の意識もあり、刑事責任は問えるとみている。
調べや親族の話によると、鄭容疑者は2000年7月に結婚。03年ごろから感情の起伏が激しくなって、家庭で暴れだすようになり、家族が救急車を呼び病院に連れて行ったこともあった。その後、鄭容疑者は長浜市内の神経内科で診察を受け回復。通院は続けていたが昨年10月から病院に行かなくなった。医師からは2週間に1度、通院するように言われていた。最近も突然怒りだすことが多く、事件前日にはほとんど寝ていない様子だったという。
また鄭容疑者は「とにかく遠くに逃げたかった」と供述していることも判明。「京都方面に逃げようと思った」と話していた理由を「都会だから人込みに紛れて見つかりにくいと思った」と説明したという。
[2006/2/21/21:50]
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