韓国のオーマイニュースが日本進出
韓国で大きな影響力を誇るインターネット新聞「オーマイニュース」(本社・ソウル、呉連鎬代表)がソフトバンクと提携、近く東京に新会社を設立し、日本に進出することが22日、分かった。オーマイニュース側が明らかにした。
00年創刊の同ニュースは「市民参加型」ジャーナリズムを掲げて人気を集め、日本での関心も高い。韓国では盧武鉉政権誕生の原動力にもなったとされ、日本でどこまで浸透できるか注目される。情報技術(IT)企業による新たなメディア戦略として既存メディアの動向にも影響を与えそうだ。
同ニュース関係者によると、両社は既に提携関係に関する覚書を締結。近く双方が出資して新会社を立ち上げ、「オーマイニュース日本版」の創刊を目指す。出資比率はオーマイニュース側が70%。ソフトバンクは同時に、同ニュースの増資を引き受け、同ニュース本体の12%の株式を所有する大株主になる。
関係者は「ソフトバンクの資本力をバネとしつつも『市民記者』制度やジャーナリズム性は守る」と述べ、新会社の編集部門は同ニュース側が責任を持って運営する計画だと指摘。別の関係者は、日本版の編集幹部や記者は基本的に日本で採用する意向を示した。
オーマイニュースの社員は記者を中心に約70人。登録制の「市民記者」は約4万人で、1日のアクセス数は50万−100万件。既に英語版は開設しているが、新会社を設立して海外進出するのは日本が初めてとなる。
[2006/2/22/14:10]
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