ヤフー、ネット専業銀行と提携へ
ポータル(玄関)サイト最大手のヤフーが、三井住友銀行の子会社でネット専業銀行、ジャパンネット銀行(東京)と資本提携をする方向で検討していることが24日、分かった。
ヤフーはネット銀行参入を目指して、あおぞら銀行と結んでいた提携関係について「仕事を進めるスピード感の違い」(関係者)から解消を23日に発表したばかり。新しい提携相手としてスピード感を持つネット専業銀行との提携が、早期の事業展開をする上で有利と判断した。
資本提携は、ジャパンネット銀行が実施する増資をヤフーが引き受けるとみられる。増資額や最終的なヤフーの持ち株比率など詳細について今後詰めの交渉を行う。
ヤフーは運営するインターネットオークションや電子商店街の会員向けの金融サービス提供で、顧客の囲い込みを狙う。また、ジャパンネット銀行にとっても、拡大が見込まれるネットビジネスのポータル最大手と提携することで顧客層の拡大を目指す。
ヤフーは、ネットを使った証券業に参入しているほか、ライバルの楽天も銀行、保険業への参入を表明している。一方で金融機関側でもネットでの新顧客層の拡大に大きな期待を寄せており、今後もネット企業の金融事業参入が続きそうだ。
[2006/2/24/22:15]
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