埼玉医大病院(埼玉県毛呂山町)が2月、同県内の女性(69)の検体を別の患者と取り違え、甲状腺を摘出していたことが8日、分かった。
病院側がミスに気付き、副院長らが5日に女性宅を訪問して謝罪。県に6日、医療事故報告書を提出した。
病院によると、女性は昨年12月、甲状腺の機能低下で甲状腺細胞を取り出す検査を受けた。同じ日に甲状腺がんの別の患者も検査を受け、検査技師が2人の検体を取り違えて名前のラベルを張った。
女性はがんと診断され、2月に甲状腺を摘出する手術を受けたが、がんは確認できず、取り違えが判明したという。
横手祐二院長は「患者とご家族に多大な肉体的、精神的苦痛を及ぼしたことを深くおわびする」としている。(共同)
[2006/3/8/12:33]