三菱東京UFJ銀行は17日、定期預金のうち1年物以上の金利をそれぞれ約2倍に20日から引き上げることを決めた。1年物は従来の0・03%から0・06%になる。住友信託銀行も一部の定期預金の金利を同日から上げるほか、三井住友銀行も近く引き上げる方向で検討するなど、他の大手行も追随する見通しだ。
日銀による量的金融緩和策の解除を受け、市場金利が上昇していることを受けた措置で、三菱UFJの定期預金金利を引き上げは01年4月以来の5年ぶり。超金融緩和で利子収入を奪われてきた家計にとっては、わずかながら市場金利上昇の恩恵がもたらされる。ただ依然として超低金利であることに変わりなく、住宅ローンの金利が一足先に引き上げられたこともあり、手放しで歓迎する状況ではなさそうだ。
[2006/3/17/21:43]