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  今、心の診察室では
 

【第28回】

早期完治にはまず原因探し

今、心の診察室では

斜頸(しゃけい)(下)

 食品会社に勤めるR男さん(36)は、まかされた仕事はコツコツと的確にこなし、責任感が強い。酒を飲んでも上司の悪口を言うこともない。そんなR男さんがある日、右を向いたままになり、首がもとに戻らない「痙(けい)性斜頚」になってしまった。数日経っても治らない。R男さんは整形外科、神経内科などを受診して、心療内科を紹介された。

 「斜頚は非常に心因性の強い病気です。だから、斜頚だからといって一日中、R男さんの場合は右を向いたままになっているのではありません。リラックスしているときはもとに戻っています。また、眠っているときもそうです。ところが、朝起きて、人それぞれ多少の違いはあるものの、歯磨きをしているときなどに、また首が定位置に曲がってしまうのです」と九段坂病院(東京都千代田区九段南)心療内科の臨床心理士・森下勇氏は言う。

 まずは、R男さんが斜頚を引き起こした原因を探るべく、問診が行われた。そして、ついに原因にたどりついた。

 実は、R男さんの会社で左側に部長席があった。R男さんは部長の存在自体が嫌だったにもかかわらず、その認識を持ち得なかった。R男さん自身、それほど部長を嫌っているとは思っていなかったのである。「部長を見たくない、部長を見たくない!」。この気持ちがストレスとなり、斜頚に結びついたのである。だから、首は右に向き、左方向の部長を避けた。

 「R男さんが酒を飲みながら部長の悪口を言えるようであれば、斜頚にはならないのです」(森下氏)。原因がはっきり分かったことで、R男さんは気持ち的にもスッキリし、回復への道を歩み始めた。「20〜30代の方々に多いのですが、早く心療内科で治療に取り組めば早期に完治します」と森下氏。

 治療としては、自律訓練法など心身医学的治療のほか、カウンセリングや薬物療法が行われる。最近は神経内科で薬物療法で斜頚の症状だけを先に取り除いてしまう「ボツリヌス療法」もある。

【ジャーナリスト 松井宏夫】

ボツリヌス療法

 痙性斜頚に行われるこの療法は、収縮している首などの筋肉にボツリヌス毒素を注射し、けいれんや収縮の神経作用を抑える。病気の原因そのものを治すのではなく、あくまでも対症療法。3〜4カ月で再発すると再度注射をする。
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