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  今、心の診察室では
 

【第33回】

母子間の信頼関係が克服のカギ

今、心の診察室では

摂食障害(中)

 食行動に異常がみられる「拒食症」「過食症」を合わせて「摂食障害」と呼んでいる。

 治療は心理療法を基本として、症状に応じてSSRI(選択的セロトニン取り込み阻害薬)などの抗うつ薬、睡眠薬などの薬物投与を行う。

 九段坂病院(千代田区九段南)心療内科の山岡昌之部長は、摂食障害の治療で有名。その治療は「摂食障害は心の発達のゆがみにより起こった病気ですから、心理療法なくしてよくなりません。その心理療法の柱として私たちが取り入れているのが『再養育療法』です」。

 再養育療法を考案したのは、山岡部長である。ただし、再養育療法という言葉は、スイスの元看護師で精神分析療法家であったシュヴィングが、約40年ほど前に、統合失調症の小児を自分の家に引きとって育てたことから始まっている。

 「しかし、私の始めた再養育療法は、あくまでも本当の親が育てることを前提にした治療方法なのです」。

 実は、摂食障害の患者の多くは、ある共通の願望を持っている。その願望とは「幼い頃に帰りたい」というもの。つまり、やせ願望は「子供に戻りたい」とか、「母親の子宮の中に戻りたい」といった“回帰願望”と考えられるのである。

 「私は、乳幼児期に母親の情緒応答性が十分に発揮されない状況、すなわち、母親が子供からのメッセージを的確に認識し、子供の心を満足させるように子供に対応できる能力が十分に発揮されなかったことが、摂食障害の発症に影響しているのではないか、と考えています」。

 最も大きなポイントは“母子間の基本的信頼関係”。乳幼児期に母親の情緒応答性が十分に発揮されないと、子供は早期の自律を促されてしまう。まだまだ甘えていたい子供が“手のかからない良い子”にならざるを得なくなってしまう。

 「母親に母性を発揮させること、すなわち母親がその子供の情緒信号を読み取り、的確な対応がとれるように母親を訓練することが重要なのです」。これが再養育療法の理論である。

【ジャーナリスト 松井宏夫】

再養育療法の具体的方法

 (1)母親と患者は手をつないだり、抱き合って眠る(2)母親は患者と入浴し、患者の体を洗う(3)外出時には手をつないで歩いたり、患者に母親の体や衣服の一部を触れさせたりする(4)母親は患者が今、何を考えているか、何を欲しているかをしっかり考える。この最後の(4)が最も大切。
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