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  今、心の診察室では
 

【第65回】

勝手な思い込みに突然潰される

今、心の診察室では

燃えつき症候群(上)

 仕事をするときに、高い理想を持って全力投球する人がいる。うつ病の1つである「燃え尽き症候群」は、そのような人に起こりやすい。つい先日までパワフルに仕事をしていた人が、ある日を境に、まるで火が燃え尽きるかのように仕事への意欲をなくしてしまう。

 49歳のR男さんは、その燃え尽き症候群を体験した1人。商社マンのR男さんは営業畑を歩み、ついに海外の支社の副支店長になった。やる気で乗り込んだR男さんだったが、1年後にライバル社の追い上げをくって主力商品の売り上げが3分の2にまで業績悪化。R男さんにとって、かつて経験したことのない挫折だった。27年間、R男さんは仕事に全力投球してきただけに、焦燥感が強く、胃が痛み、胸の圧迫すら覚えた。

 希望に胸をふくらませた海外への単身赴任が、逆に災いした。愚痴を聞いてくれる奥さんはいないとあって、心身ともに疲弊し、R男さんは燃え尽きてしまった。そして、ある夜、自家用車の車内に排ガスを引き込み、自殺を図った。幸いにも、隣人に発見されて助かり、精神科に通った。症状がやや軽快したところで帰国。日本で治療を受けた。

 日本の精神科医は、まず会社を休むように話し、R男さんはその通りにした。精神安定剤など薬物での治療が続き、抑うつ状態が多少軽くなった時点でカウンセリングが導入された。カウンセリングは2週間に1回行われ、半年後にR男さんは主治医に「何事も、ほどほどがいいですね」と口にした。R男さんは自分を客観的に見つめられるようになってきたのだ。つまり、ほぼ治療は終了に近づいたのだった。

 R男さんのような高い理想とは、言い換えれば「自分勝手な思い込み」。自分自身や社会尺度から実現不可能な目標を設定し頑張るものの、成果が得られず身も心も疲れ果ててしまう。これをR男さんは理解できたのである。

【ジャーナリスト 松井宏夫】

燃え尽き症候群の由来

 このうつ病の命名者は米国の精神科医、ハーバート・フロイデンバーガーで「バーンアウト・シンドローム」と名付け、燃えつき症候群と訳された。
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