速報記事一覧へ スコア速報一覧へ スポーツカレンダーへ

nikkansports.com・ホームへ
共通ナビゲーションを飛ばす。ページメニューへ MLB | PDF号外 | プレゼント | 占い | 映像 | 新聞購読
0
googleの検索機能
nikkansports.com・ホームへ

click here!
社会TOP
健康連載
おくやみ
メーンメニュー
・ 野球 ・ サッカー
・ スポーツ ・ バトル
・ 競馬 ・ 芸能
・ 社会 ・ 釣り
ページトップへ
社会タイトル

  現代医学が明かす漢方の威力
 

【第11回】

加味逍遙散が神経伝達物質に働く

現代医学が明かす漢方の威力

不安に対する効果(2)

 初対面は、人間でも緊張するもの。しかし、ネズミの実験で加味逍遙散(かみしょうようさん)をのませておくと、初対面の不安が和らぎ、積極的なコンタクトをとることが分かった。

 なぜ、加味逍遙散は不安を和らげるのだろうか。昭和大薬学部の伊田喜光教授のグループは、その仕組みを解明している。

 人間が不安を感じるのは、セロトニンやギャバと呼ばれる神経伝達物質と関係しているらしい。神経伝達物質というのは、脳の神経から次の神経に情報を伝える伝令のようなものだ。

 不安感が強いのは、精神的に弱いからだと思っている人もいると思う。しかし、実際にはこうした神経伝達物質の量が多すぎたり、少なすぎたりして起こるのだ。最近、西洋医学では副作用が少ないというので、SSRIという抗うつ薬が注目されている。これも、簡単にいえば、伝令であるセロトニンの量を増やして、うつを和らげるのである。

 そこで、加味逍遙散でも、セロトニンやギャバに対する作用が検討された。その結果、「ギャバの方に働く」ことが分かったそうだ。それが加味逍遙散に含まれるどういう成分の働きなのか、それもおおよその見当がついてきたという。

 それならば、その成分を単独で使った方が効果が高いのではないか、と考えたくなるもの。ところが、これが漢方薬の不思議ともいえる。

 同グループの鳥居塚和生先生は「漢方薬として使った方が、不安を和らげる作用は強いのです。成分を単独で使うとかなりの量を使わないと同じ効果は得られません。おそらく生薬が相互に少量で効果を現す協力的な作用があるのでは」と語っている。

 つまり、いくつかの生薬が集まることで効果が高められていると考えられるのだ。科学的な解明が進む中で、漢方薬に秘められた知恵が明らかになるとともに、新しい使い方も示されている。

【ジャーナリスト 祢津加奈子】

加味逍遙散

 柴胡(さいこ)、芍薬(しゃくやく)、当帰(とうき)、茯苓(ぶくりょう)、朮(じゅつ)など10種の生薬からなる駆オ血剤。肩凝り、冷えのぼせ、下痢、便秘など、さまざまな不定愁訴を訴える女性で体力のない人(虚証)に向くとされている。
前のページへ戻る このページの先頭へ
ニッカン倶楽部広告ガイド会社案内このサイトについて問い合わせ
  nikkansports.comに掲載の記事・写真・カット等の転載を禁じます。
  すべての著作権は日刊スポーツ新聞社に帰属します。
  
野球ページへ サッカーページへ スポーツページへ バトルページへ 競馬ページへ 芸能ページへ 社会ページへ 釣りページへ