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  現代医学が明かす漢方の威力
 

【第18回】

利尿作用を強化した牛車腎気丸

現代医学が明かす漢方の威力

前立腺肥大症(2)

 漢方では、患者の証(体質)に合わせて漢方薬が選ばれるので、同じ前立腺肥大症でも人によって使われる薬は異なる。ここが「オーダーメード医療」といわれるゆえんでもある。

 救世軍ブース記念病院の石橋晃院長によると、一般には八味地黄丸(はちみじおうがん)と牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)が使われることが多いそうだ。八味地黄丸は、高齢者の滋養強壮剤としても有名だが、これに牛膝(ごしつ)と車前子(しゃぜんし)を加え、利尿作用を強化したのが、牛車腎気丸だ。

 いずれも泌尿器科ではよく使われているが、そこでの治療成績をみると「たいていは証を診ずに投与されていますが、それでも60〜80%で自覚症状が改善されています」と石橋院長。漢方的診断をしないで投与しても、尿が出にくい、排尿後もスッキリしない、夜間トイレにたびたび起きるといった自覚症状はかなり改善されているのだ。「夜中に10回もトイレに起きていた人が、2〜3回に減るのは珍しくない」という。

 一方、牛車腎気丸は最近その作用の一部が明らかにされたことでも、注目されている。牛車腎気丸がなぜ、頻尿を改善するのか。排尿の仕組みは案外複雑なのだが、最終的にはぼうこうが収縮して尿を排出する。もし、牛車腎気丸が、ぼうこうの収縮力を抑えて尿の回数を減らす(抗コリン作用)とすれば、ただでさえ前立腺が肥大して尿が出にくくなっている前立腺肥大症の人には、かえってよくない。しかし、神戸大学で動物実験を行ったところ、こうした作用はないことが分かった。

 では、なぜ尿の回数が減るのか。ぼうこうに尿がたまると、その刺激が脳に伝えられて尿意を感じるようになっている。牛車腎気丸は、このぼうこうに尿がたまったという感覚を抑えて、尿の回数を減らすと考えられている。

 「漢方薬には、肥大した前立腺を縮小させるような効果は認められませんが、排尿という機能を改善する効果があるのです」と石橋院長は語る。

【ジャーナリスト 祢津加奈子】

他の漢方薬

 八味地黄丸と牛車腎気丸に含まれる地黄は、胃腸障害やじんましんを起こすことがあるので、胃腸の弱い人には不向き。この場合、前立腺の肥大が小さい割に症状が多彩なときは清心蓮子飲(せいしんれんしいん)、ぼうこうの感染症を合併したときなら猪苓湯(ちょれいとう)などが使われる。
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