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  現代医学が明かす漢方の威力
 

【第22回】

タンの切れ良くする柴朴湯

現代医学が明かす漢方の威力

ぜんそく(2)

 ぜんそく患者にとってタンの切れが悪い、出そうとしてもタンが絡まって出ないというのは、非常につらいもの。東京女子医大第1内科の玉置淳教授によると、「タンが多いと、ぜんそくも悪くなりますし、タンがたまると、呼吸機能も低下してしまうのです」という。

 ところが、こうした人、つまりタンの切れが悪くて頻繁に発作を起こすような人に、柴朴湯(さいぼくとう)を投与すると、「早い人では2週間ぐらいで効果が表れ、タンの切れが良くなります。その結果、日常生活の質も高まるのです」と玉置教授は語る。柴朴湯は、気管支の炎症を抑えて発作を抑えるだけではなく、タンの排出を促進する作用もあるのだ。

 タンが出るのは、気管支にある線毛がタンを運び出してくれるからだ。気管支上皮の粘膜表面には、線毛という細かい毛がビッシリと生えている。健康な人の場合、この線毛が1秒に10〜15回は動いているそうだ。それによって、気管支に入ったゴミや分泌物が口の方に押し上げられ、タンとして外に排出される。

 ところが、ぜんそくの人では線毛が1秒間に7〜8回しか動いていない。線毛の動きが低下しているので、その分、タンを排出する力も弱くなっているのである。これが、タンの切れが悪くなる原因のひとつなのである。

 ところが、動物実験の結果、柴朴湯にはこうした線毛の動きを活発にする働きがあることが分かった。「細胞レベルで線毛の動きを数えることができるのですが、柴朴湯を投与すると、線毛の働きが2割ぐらいアップするのです」。

 玉置教授によると、その効果の中心は柴朴湯を構成する生薬のうち大棗(たいそう)にあると見られるそうだ。数年前から西洋薬にもタンの排出を良くする薬が登場しているが、柴朴湯はひとつで気管支の炎症を抑え、タンの排出を楽にするという効果を併せ持つのである。実際に、患者さんでもその効果は確かめられている。

【ジャーナリスト 祢津加奈子】

線毛運動

 細胞の中にはサイクリックAMPと呼ばれる物質があり、さまざまな働きをしているが、これが線毛の動きにも関係している。ぜんそくの人の細胞ではこれが不足している。大棗はサイクリックAMPと似た作用を発揮し、線毛の動きを活発にするとみられる。
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