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  現代医学が明かす漢方の威力
 

【第24回】

清肺湯で水分の分泌を促進

現代医学が明かす漢方の威力

タンの排出

 ぜんそく治療では、柴朴湯(さいぼくとう)だけではなく、いろいろな漢方薬が使われる。その中で、「タンが多くて、粘稠(ねんちゅう)度が高く、切れにくい人に効く」とされてきたのが、清肺湯(せいはいとう)だ。柴朴湯は、タンを運び出す線毛の動きを活発にしてタンの排出を楽にするが、清肺湯はタンを軟らかくして出しやすくする。

 東京女子医大第1内科の玉置淳教授によると「数年前から日本でも、タンの排出を良くする薬は使われるようになりました。しかし、タンをサラサラにして出しやすくする薬というのは、日本にはないのです。ですから、タンが硬くてネバネバしてなかなか切れないという場合、日本ではタンのもとになる気管支の炎症をステロイドで抑えるしか方法がないのです」という。

 そういう意味で、清肺湯は日本では貴重な薬なのである。玉置教授らの研究でその作用も明らかになってきた。以前から、経験的に清肺湯をのむと、タンは増えるけれどもサラサラになることが分かっていた。

 これは、清肺湯がある種のイオンチャンネルに作用する結果だったのである。イオンチャンネルは細胞の出入り口のようなもので、ここからカルシウムやナトリウムなどのイオンが出入りすることで、細胞の働きが調整されている。清肺湯は、このうちクロールのイオンチャンネルに作用して、その働きを活発にする。その結果、気管支の細胞で水分の分泌が促進されるのだそうだ。つまり、水分が多くなって、タンの量は増えるけれども硬かったタンがサラサラになる。だから、簡単に排出できるようになるのである。

 高齢化社会を迎えて、今後日本でもCOPD(慢性閉塞性肺疾患=いわゆる慢性気管支炎や肺気腫)など、慢性の肺の病気がますます増えていくとみられている。清肺湯は、ぜんそくだけではなく、こうした慢性的な肺の病気でタンが絡んで切れにくい人にも効果がある。そういう意味でも利用価値が大きいのである。効果は2週間ほどで表れるそうだ。

【ジャーナリスト 祢津加奈子】

タンの排出薬

 欧米には、のう胞性肺線維症という遺伝性の病気があり、小児の死因の第2位を占めている。この病気では気管支の水分分泌が低下し、硬いタンが絡んで窒息死することがある。そのため、タンをサラサラにする薬が開発されているが、日本ではほとんどない病気なのでこうした薬が認可されていない。
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