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  現代医学が明かす漢方の威力
 

【第28回】

わずか4週間の服用で危険が低下

現代医学が明かす漢方の威力

誤嚥性肺炎(4)

 漢方薬といえば、慢性的な病気をじわじわと治すものというイメージが強い。しかし、東北大先進漢方治療医学寄付講座(漢方内科)の岩崎鋼助教授は、わずか4週間、半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)をのむだけで、のみ込みの障害と咳(せき)反射の障害が良くなることを突き止めた。その結果、誤嚥(ごえん)性肺炎の危険を低下させると考えられている。

 「まだ、半夏厚朴湯を誤嚥性肺炎の予防のためにのんでいる人が少ないので、発症率の比較まではできなかったのですが、今あちこちで調査が始まっている」という。

 これまで半夏厚朴湯は、更年期障害やうつ傾向がある人で、のどの違和感を訴える人に対し、精神安定剤的な効果を求めて使われてきた。それが、なぜのみ込みや咳反射の改善に効果があるのだろうか。その仕組みも少しずつ分かってきた。岩崎助教授によると、「サブスタンスPを増やす効果がある」のだという。サブスタンスPというのは、神経から神経に情報を伝達する化学物質だ。のみ込みの場合、まずドーパミンという神経伝達物質が連絡係として働き、末端の方に来るとサブスタンスPが連絡係として働いている。

 そこで、ネズミでドーパミンの働きをブロックすると、嚥下反射(のみ込みの反射)が障害されて、エサも食べづらくなる。ここで半夏厚朴湯を与えると、嚥下反射が良くなるそうだ。このとき、のどを調べると、サブスタンスPの量が明らかに増えているという。神経の伝達係が増えて、のみ込みの機能が良くなったと考えられるのだ。また、ドーパミンは、不安にも関係する神経伝達物質だ。「ですから、従来のような更年期障害やうつによる症状にも効果があるのです」。

 今までは、半夏厚朴湯の不安に対する作用だけが利用されてきたが、今回の岩崎助教授らの研究で、のみ込みの障害にも効果があることが分かったのである。もともとのヒントが2000年も前に書かれた漢方の古典書にあったということは、昔の人はこちらの効果も知っていたのかもしれない。

【ジャーナリスト 祢津加奈子】

パーキンソン病

 震え、動きが鈍い、姿勢反射が低下して転びやすいなどの症状が出る難病。嚥下反射が低下し、誤嚥性肺炎で命を落とすことも多い。半夏厚朴湯はこの場合も嚥下反射を改善させたが、サブスタンスPは増加していなかった。パーキンソン病の治療にはドーパミンを増やす薬が使われるので、その影響も考えられている。
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