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  現代医学が明かす漢方の威力
 

【第36回】

消化器守って薬の効果アップ

現代医学が明かす漢方の威力

手術後の後遺症

 横浜市大医学部付属市民総合医療センターの杉山貢院長は、以前から消化器の手術後に漢方薬を積極的に利用してきた。

 「手術後は、体力も低下し、手術に伴うさまざまな訴えが出てきます。こうしたとき、西洋薬では副作用や効果が強すぎて使いにくいことがあるのです。かといって、薬の量を減らすと、十分な効果がないこともあります。こうしたときに漢方薬を使うと、体全体の機能が上昇して、西洋薬の効果を十分に発揮させたり、少ない量で効果を得ることができるのではないかと考えたのです」(杉山院長)。つまり、漢方薬は西洋薬の効果を発揮させる受け皿として働くのではないかと考えたのである。

 例えば、胃酸は消化に働くだけではなく、カルシウムや鉄を吸収されやすい形にしている。そのため、胃全摘手術を受けたあと放置すると、長い間には骨が障害されて骨粗鬆(そしょう)症を起こす。そこで、杉山院長は骨粗鬆症の治療にも使われる活性型のビタミンDやカルシウムを患者さんに投与してきた。しかし「吸収が悪いので、重症の患者さんは量を多くしないと十分な効果を得られない」という。

 そこで、活性型ビタミンDに加えて補中益気湯(ほちゅうえっきとう)や十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)を使うことを考えた。これらの漢方は補剤といって、消化器の働きを高める作用がある。それによって、西洋薬の吸収を良くし、効果を高めようというのである。

 実際には、重い骨の障害がある人のうち、62・5%が背中や腰の痛みを訴えていた。活性型ビタミンDを使っていると痛みを訴える人は37・5%に減少したが、補中益気湯を併用すると15・6%まで減少したそうだ。つまり、漢方薬の併用で骨粗鬆症による痛みを訴える人が減少したのである。人によっては西洋薬を減量できる人もいたそうだ。

 杉山院長はこうした効果をみると、「外科手術後のさまざまな障害に有効な漢方薬の使い方がまだまだあると思います」と語っている。

【ジャーナリスト 祢津加奈子】

骨粗鬆症と漢方薬

 老化によって起こる骨粗鬆症は、漢方的には腎虚(心身の活力が低下した状態)と考えられ、六味丸(ろくみがん)や八味地黄丸(はちみじおうがん)などが使われる。手術後の骨粗鬆症はこれとは原因が異なるので、補剤が使われた。
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