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  現代医学が明かす漢方の威力
 

【第42回】

防風通聖散で内臓脂肪も減

現代医学が明かす漢方の威力

肥満(6)

 肥満がなぜ体に悪いのか。最近はその原因もいろいろ分かってきた。京都市立病院糖尿病・代謝内科の吉田俊秀部長によると、脂肪細胞はただ脂肪をため込むだけではなく、いろいろなものを分泌するのだという。特に悪さをするのは、腸をささえる内臓脂肪だ。ここから分泌されるものが、インスリンを効きづらくして糖尿病の発症を促したり、血液を固まりやすくして、心筋梗塞(こうそく)や脳卒中の原因を作る。動脈硬化を促進する物質も出てくる。

 しかし、「肥満者は5〜10%もやせれば、こういう悪さもなくなる」のだそうだ。そのくらいなら何とか頑張ろうという気にもなるのではないだろうか。こういうときにも、防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)が役立つ。吉田部長は、もともと糖尿病の研究が専門。防風通聖散の体重減少効果とその作用が明らかになると、次に太って耐糖能異常を起こしている81人に、防風通聖散をのんでもらった。耐糖能異常というのは、血糖値を正常に保つ能力が低下した状態で、糖尿病の予備軍ともいわれる。

 くじ引きで、一方には下剤効果のある過酸化マグネシウム、もう一方には防風通聖散をのんでもらった。その結果、半年ぐらいから明らかな違いが出てきた。「防風通聖散をのんでいた人の方がやせたのは、予想通りでしたが、さらに防風通聖散をのんでいると皮下脂肪以上に内臓脂肪が落ちていたのです」。

 内臓脂肪こそ、諸悪の根源。それを減らすことができたのだ。実は、吉田部長はこれまでの研究からこういう結果を予期していたという。「内臓脂肪の方が、ベータアドレナリンの受容体が3倍も多いのです。つまり、それだけ脂肪を燃やす褐色脂肪細胞が強く活性化されるので、内臓脂肪の方が皮下脂肪より減りやすいと考えたのです」。

 やせるだけではなく、悪さをする内臓脂肪がより多く減る。ということは、糖尿病の前段階にある人が防風通聖散を利用すれば、糖尿病への移行を防ぐことも期待できるのだ。ただし、その場合も食事療法と運動が必要なことはお忘れなく。

【ジャーナリスト 祢津加奈子】

太りやすい人

 褐色脂肪細胞の活性化には、ベータアドレナリン受容体が重要な働きをしている。しかし、吉田部長によると、日本人の3割はこの遺伝子に異常があり、内臓脂肪がたまって太りやすいという。こういう人は普通の人より1日の消費カロリーが約200キロカロリー少ないそうだ。
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