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  現代医学が明かす漢方の威力
 

【第45回】

ホルモンの減少、過剰両方に効果

現代医学が明かす漢方の威力

月経不順(3)

 大阪医大産婦人科の後山尚久助教授は、温経湯(うんけいとう)が脳の下垂体ホルモン(ゴナドトロピン)の分泌を高めて、卵巣からの女性ホルモンの分泌を促すことを突き止めた。その結果、程度の軽い無月経ならば、62%で排卵が得られたそうだ。 

 「西洋薬でも治療が難しい重い無月経でも、排卵率は26%。人によっては温経湯で排卵が期待できるのです」と後山助教授は語っている。「これは、脳に作用して排卵に至るホルモン分泌のパターンを正常の範囲に戻すということです」。無理やりホルモンの分泌を高めるのではなく、この「正常の範囲に戻す」というところが、重要なのである。

 無月経の中には、逆にゴナドトロピンの過剰が原因になっている場合もあるそうだ。その代表が多のう胞卵巣症候群。これはゴナドトロピンの中でも黄体化ホルモンが過剰になって排卵しにくくなっている。後山助教授によると「西洋医学的にも治療が難しい病気」だという。

 ところが、こういう人に温経湯を投与すると、8週間で黄体化ホルモンの血中濃度が38・8%も低下したというのである。多のう胞卵巣症候群以外の原因で黄体化ホルモンが過剰になっていた人は、実に51・2%と半分以上、黄体化ホルモンの量が減っていた。温経湯は、ゴナドトロピンが減少して無月経になった場合でも、多すぎて無月経になった場合でも、効果があったのである。西洋薬では考えられない作用だ。

 「ここが、漢方薬のすごいところなのです。無理やり上げたり下げたりするのではなく、異常を正常に戻す。温経湯を構成する生薬をみても、体を温めるものと冷やすものが両方入っているのです。西洋医学から見れば、おかしな取り合わせです。ところが、そのおかげで下半身の冷えがとれ、逆に手のほてりがとれる。漢方の古典にも、温経湯は下半身が冷えて手がほてる人が適応と書いてあります。つまり、さまざまな生薬の組み合わせによって、体の機能を正常に戻すことができるのです」と後山助教授は語る。

【ジャーナリスト 祢津加奈子】

黄体化ホルモンの過剰

 温経湯の投与前に比べて、黄体化ホルモンが減少していた人は、多のう胞卵巣症候群の47・4%。この病気以外の人では81・3%に上った。その結果、月経不順が良くなり、排卵が起こるようになる人は50〜60%だそうだ。
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