速報記事一覧へ スコア速報一覧へ スポーツカレンダーへ

nikkansports.com・ホームへ
共通ナビゲーションを飛ばす。ページメニューへ MLB | PDF号外 | プレゼント | 占い | 映像 | 新聞購読
0
googleの検索機能
nikkansports.com・ホームへ

click here!
社会TOP
健康連載
おくやみ
メーンメニュー
・ 野球 ・ サッカー
・ スポーツ ・ バトル
・ 競馬 ・ 芸能
・ 社会 ・ 釣り
ページトップへ
社会タイトル

  現代医学が明かす漢方の威力
 

【第55回】

食後のもたれにも効果

現代医学が明かす漢方の威力

胃の不快症状(3)

 食欲はあるのに、すぐに満腹になって食べられない。こういう人は、胃が食べ物をためる能力、つまり貯留能が低下していることが多い。そこで、大阪市立大医学部消化器内科の荒川哲男教授は、胃の貯留能を良くする薬を探そうと実験を開始した。その結果、「従来こうしたタイプの胃の不快感には、胃の運動機能を改善する薬が使われていたのですが、これでは胃の貯留能はほとんど良くなりませんでした。しかし、六君子湯(りっくんしとう)に胃の貯留能を高める効果があることが分かったのです」。

 六君子湯は、漢方では昔からさまざまな胃の不快症状に使われてきた。現代医学でも、胃の排出能力を高めることによって、運動不全型の機能性ディスペプシア(胃の働きが低下して種々の不快症状を訴える病気)に効果があるといわれていた。

 しかし、今回の実験結果から荒川教授は「六君子湯は、胃壁の筋肉を弛緩させて胃を広げる働きがあります。とすると、胃の蠕動(ぜんどう)運動を高めて排出能力を高めるとは、考えにくいのです。胃の排出能力が高まるのは、貯留能が高まることによる2次的な効果ではないか」と考えている。

 胃の中に食べ物が入ると、普通は胃に蠕動運動が起こり、食べ物をかゆ状にして腸に送り出す。この蠕動運動が低下すると、胃の中に食べ物がたまって、食後、胃がボッテリともたれることになる。蠕動運動が低下するのは、自律神経系の異常による場合と、物理的に胃が緊満状態(満杯)になる場合がある。後者は胃適応性弛緩が起きない時に生じるのだそうだ。しかし、胃が十分に膨らむようになれば、胃袋に余裕ができて効率よく食べ物がこなれるようになる。ちょうど、口いっぱいに食べ物を入れるとかみにくいけれど、適度ならばかみやすいのと同じようなものだ。その結果、こなれた食べ物が腸の方に流れやすくなり、結果として胃からの食べ物の排出も良くなり、もたれもなくなると考えられるのである。

 とすると、六君子湯は胃の貯留能が低下して食べられない人にも、胃の排出力か低下して食後胃がもたれる人にも、効くことになるのだ。

【ジャーナリスト 祢津加奈子】

胃のもたれ

 胃の蠕動運動だけが落ちてもたれる人は、物理的に胃の動きが悪くなっているので、六君子湯より運動を改善する薬の方が効果的だそうだ。
前のページへ戻る このページの先頭へ
ニッカン倶楽部広告ガイド会社案内このサイトについて問い合わせ
  nikkansports.comに掲載の記事・写真・カット等の転載を禁じます。
  すべての著作権は日刊スポーツ新聞社に帰属します。
  
野球ページへ サッカーページへ スポーツページへ バトルページへ 競馬ページへ 芸能ページへ 社会ページへ 釣りページへ