速報記事一覧へ スコア速報一覧へ スポーツカレンダーへ

nikkansports.com・ホームへ
共通ナビゲーションを飛ばす。ページメニューへ MLB | PDF号外 | プレゼント | 占い | 映像 | 新聞購読
0
googleの検索機能
nikkansports.com・ホームへ

click here!
社会TOP
健康連載
おくやみ
メーンメニュー
・ 野球 ・ サッカー
・ スポーツ ・ バトル
・ 競馬 ・ 芸能
・ 社会 ・ 釣り
ページトップへ
社会タイトル

  現代医学が明かす漢方の威力
 

【第79回】

十全大補湯作用で腎臓障害防ぐ

現代医学が明かす漢方の威力

抗がん剤の副作用(2)

 シスプラチンは、現在、がん治療で最もよく使われる抗がん剤のひとつだ。その副作用を軽減するために、星薬科大の杉山清教授は、まず漢方の古典的な考え方に従って可能性のある漢方薬を選んだ。

 が、ここから先は全く現代医学的に研究が進められた。漢方的な考え方に沿って、つまり「気・血・水」のバランスを整える漢方薬として候補に上った漢方薬は11種類あった。これを、がんを植えつけたネズミに実際にのませてみたのである。

 シスプラチンをおなかに注入すると「抗がん剤は、これほど体に悪いのかと思うほど」ネズミは悲惨な状態になったという。ネズミは、人間と違って嘔吐(おうと)することはできない。しかし、毛並みは悪くなり、体重が減少してやせこけていった。

 17日目には、腎臓の状態を示す血中尿素窒素の数値は4倍に増加し、尿量は半分近くに減少。白血球の数も血小板の数も、正常値の3割以下に激減していた。体重は7割を切り、摂取する餌の量もわずか3割に減った。

 その結果、「がんも治りましたが、20日目あたりから次々にネズミが死んでいった」という。がんも殺すけれど、がんを持つ本人の命まで奪われるという結果だったのである。

 では、ここに漢方薬を投与するとどうか。結論から言うと、最も効果が高かったのは、十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)だった。

 11種類の漢方薬をシスプラチンと併用してネズミにのませると、8種類の漢方薬で腎臓の障害を防ぐことができた。西洋医学では、腎臓の障害を防ぐことを目的に、利尿剤(フロセミド)を使っているが、漢方薬の効果は、この利尿剤とほぼ同じだった。中でも一番効果が高かったのが、十全大補湯だったのである。

 白血球や血小板の減少など血液の障害は、ほとんどの漢方薬で抑えることができた。では、がんに対する効果はどうか。がんを殺す効果が低下したのでは何にもならないからだ。

【ジャーナリスト 祢津加奈子】

候補の漢方薬

 漢方でいう気・血・水を補う補薬5種類と水の滞りや偏在を是正する利水薬6種類が候補になった。十全大補湯は代表的な補薬のひとつ。動物実験ではヒトが通常服用する量の10倍以上投与すると、高い効果があることが示された。
前のページへ戻る このページの先頭へ
ニッカン倶楽部広告ガイド会社案内このサイトについて問い合わせ
  nikkansports.comに掲載の記事・写真・カット等の転載を禁じます。
  すべての著作権は日刊スポーツ新聞社に帰属します。
  
野球ページへ サッカーページへ スポーツページへ バトルページへ 競馬ページへ 芸能ページへ 社会ページへ 釣りページへ