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  現代医学が明かす漢方の威力
 

【第86回】

過剰な体の反応を小さくする

現代医学が明かす漢方の威力

身体表現性障害(3)

 身体表現性障害は、あちこちの痛みを訴える疼痛(とうつう)性障害、ストレスによって声が出ない、聞こえない、歩けないなど一時的に感覚や運動のマヒが起こる転換性障害など、7つに分類されている。その中で特に多いのが、「鑑別不能型身体表現性障害」だ。山梨大医学部精神科の山田和男先生によると、痛み以外の体の症状、倦怠(けんたい)感や食欲不振、胃腸症状などが6カ月以上続いて、検査をしても特に異常がないのが特徴だそうだ。

 A子さん(36)の場合、数年前から少し無理をすると、体がひどくだるくなり、年中風邪をひくようになった。あちこちの病院を受診しても異常なしと言われ、自営業の夫の仕事を手伝うこともできなくなってしまった。そこで、精神科の受診を勧められて来院。山田先生によると「うつ病など他の精神疾患にはあてはまらず、鑑別不能型身体表現性障害と診断しました」という。

 漢方的にみると、気虚。つまり、生命エネルギーのレベルが低下した状態。そこで、気を補う代表的な漢方薬である補中益気湯(ほちゅうえっきとう)を処方した。疲れやすさは、服用後間もなく改善し、3カ月後には以前のように夫の仕事を手伝えるようになった。補中益気湯を1年間服用し続けた結果、風邪をひく回数もめっきり少なくなったそうだ。

 めまいや動悸(どうき)、不安に長く苦しめられ、内科の治療では良くなるどころか、精神安定剤で症状が悪化。漢方的診断に基づいて苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)を服用した結果、2週間で症状が治まった転換性障害の女性もいる。

 「誰でも、驚いたり緊張すると冷や汗が出ます。これも身体化症状。ストレスが加わると、体はさまざまな反応を示すのです。その反応が大きく表れ、しかも表れた症状がまたストレスになって症状が悪化するという悪循環に陥っているのが、身体表現性障害の人。漢方薬は、こうした過剰な体の反応を小さくすると考えられます」と山田先生は考えている。

【ジャーナリスト 祢津加奈子】

よく使われる漢方薬

 抗ストレス作用のある柴胡(さいこ)剤(柴胡の入った漢方薬)、胃腸症状には四君子湯(しくんしとう)や六君子湯(りっくんしとう)、全身倦怠(けんたい)感には補中益気湯や人参養栄湯(にんじんようえいとう)、のぼせには黄連解毒湯(おうれんげどくとう)、のどの違和感には半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)や柴朴湯(さいぼくとう)など症状や体質に合わせてさまざまな漢方薬が使われる。
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