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  〜子どもたちが分からなくなった〜思春期外来は今
 

【第20回】

恐怖心を好奇心に

〜子どもたちが分からなくなった〜思春期外来は今

社会的ひきこもり(3)

 ここ3カ月、中学3年生のM子は、不登校から始まって、次第に自分の部屋から出てこない状態となった。「誰かにいじめられたのか?」「受験がつらいの?」。心配した両親はM子に理由を尋ねようとするが、M子は何を尋ねても「別に…訳はない」「分からない」の一点張りで、両親の質問に答えようとしない。

 国立精神・神経センター精神保健研究所(千葉県市川市)の伊藤順一郎医師のもとに相談に来た親たちの多くは、ひきこもりの状態になった原因を見つけたいと訴える。だが、「原因を探そうという姿勢を無理に取る必要は全くない」と伊藤医師は繰り返し親たちに話しかける。

 特にビジネス社会で働く父親の場合、「原因追求、早期の問題解決」という仕事的な方法論を子育てにも当てはめようとするが、そのような姿勢は親自身も落ち込ませ、逆効果の場合すらあるという。「ひきこもりの状態になっているときには、過去からのいろいろな記憶が頭に渦巻いていて、その感情の渦が、主に恐怖心に結びついている感じなのです。他人に自分を否定されるのではないか、失敗を親に責められるのではないかと、びくびくしています」と伊藤医師。

 思春期は、大人の想像以上に、自分の思いや悩みを言葉で語ることが難しい。語ること自体が痛みの再体験になる場合も多いためだ。もちろん子どもが自ら語り出した場合には、共感の気持ちを持って聞くことが大事だが、「語りたくない」という子どもの気持ちは尊重してほしいと伊藤医師は親に念を押す。「本来、思春期の子には、恐怖心ではなく新しいことへの好奇心が必要なのに、世界が安全に思えないから、おびえ、委縮しているのです。彼らは何かの理由で、人との関係をつくることを恐れている状態なのだと理解してください」。

 この状態の子どもにとって、人との関係がつくれたという感覚が回復には必要だ。「一番身近な家族が、まずその子に安全感を保証してあげてください。過去のことに突っ込まず、今、子どもの感じている他人や世界への恐怖心を、好奇心に変えてあげられるよう、ありのままの子どもを受け入れ、ともに感じ、生きるという姿勢を言葉や態度で示してください」とアドバイスする。

【ジャーナリスト 月崎時央】

当事者の会

 回復途中のときは、仲間の集まる地域のフリースペース、勉強をしたい人はフリースクールなどがある。情報は各地域の保健所などで収集できる。
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