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  〜子どもたちが分からなくなった〜思春期外来は今
 

【第3回】

父親の温かい態度が自立への自信育てる

〜子どもたちが分からなくなった〜思春期外来は今

拒食症(2)

 「少しはやせているかもしれないけど、私はそんなにやせてません」。母親に伴われて訪れた心療内科の診察室。中学3年のS子は医師に言うとそっぽを向いた。Tシャツから出た手足はガリガリにやせ、ほおはそげ、目ばかりがぎょろぎょろしている。158センチの身長で体重は29キロ。明らかなやせ過ぎにもかかわらず、S子は「ダイエットはやめない」と言い張る。

 大分丘の上病院(大分市)の院長で児童思春期精神医療が専門の帆秋善生医師のもとには、S子さんのように拒食症と呼ばれる神経性食欲不振症の患者が多く受診する。「拒食症は思春期の女性100人に0・5〜1人に見られるというほど、多い病気です」と帆秋医師。診断基準は次のようなものだ。(1)自ら食事を制限していて、標準体重の85%以下の体重が続く(2)いくらやせても、強いやせ願望と肥満に対する恐怖心がある(3)やせていても自分は太っていると感じるボディーイメージの障害がある(4)女性では、やせのため少なくとも3回以上月経が止まっている。

 S子の母親は「1年ほど前から体形を気にし始めて…とにかくダイエットがいけないんです…」と話すと、うつむいた。しかし、ダイエットは、病気のきっかけに過ぎないと帆秋医師は指摘する。「摂食障害は思春期に発生することが多い。この時期は月経の始まり、体形の変化、美ぼうへの関心の高まり、異性への関心、さらに進学や就職もあり、自立という厳しい課題と直面します。やせてきれいになり、劣等感を克服しようと考えたり、逆に大人の女性になることを拒否する場合もあります」。この時期の心の葛藤(かっとう)が決して単純ではないこと、また、どの子にも起こり得る精神的なハードルの1つであることを強調する。

 自身も3人の女児の父親である帆秋医師は「父親は、子どものころから娘がかけがえのない大切な存在であることを言葉で伝えましょう。日ごろから娘にかわいい、すてきだねといった肯定的な言葉をさりげなくかけることです。女の子にとって最初に出会う身近な異性である父親が、成長する娘の姿を温かく見守り援助する態度を示すことは、自立への自信を育て、心の病気の予防にも役立ちます」と話す。

【ジャーナリスト 月崎時央】

帆秋善生医師の著書

 「拒食症と過食症 愛が満たされるまで」(NOVA出版)。実例と治療法、社会復帰までが解説されている。
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