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  〜子どもたちが分からなくなった〜思春期外来は今
 

【第32回】

無関心を装う事も思いやり

〜子どもたちが分からなくなった〜思春期外来は今

ユニークフェイス

 「ごく普通に怒ったり笑ったり。アザがあるから、頑張りなさいとか、いい子になりなさい、というような子育てはしていません。ただ娘がウチの子に生まれてくれて本当に良かったっていつも主人と話すんですよ」とYさんは笑顔で語る。都内で保母をしているYさんは、NPO法人ユニークフェイスの会員だ。ユニークフェイスは顔にアザや傷などがあって生きづらさを抱えている人々のための自助グループで、当事者も親も会員になれる。

 Yさんの長女T子さん(13)は生まれた時から、顔に大きなアザがあった。このアザは現代医療では治らないと言われている。「小さいころ、娘と外出するとオバサンがいきなり近づいてきて、娘と私の顔を見比べて、『お母さん! 何でこんなやけどさせちゃったの』と大声で言われたことも。娘をじろじろ見たりする人を、みんなにらみつけましたよ」。今、T子さんは中学1年生でテニス部に所属し、元気にすごしている。明るい性格だが、思春期独特の気難しさや、不安定さを感じることも多いという。「ときにはアザのことを言われて泣いて帰ることもあります。理解のある友達もいますが、やはり、まだ人間関係も未熟ですから、ちょっとした言い合いが起こると相手の弱いところをつく子もいる。顔がゆがんでいると言われた時にはショックだったらしく、何時間も泣き続けていましたね」。

 Yさんはユニークフェイスの会員として、定例会に欠かさず参加し、現在は事務局スタッフでもある。「私は当事者のことは分からないというスタンスを大事にしたい」ときっぱり言う。「どんなに想像しても電車の中や町中で当事者が浴びせられる他人の視線を私が直接感じることはないから」と。「親子といえども別の人間です。思春期になり、今後娘がどう生きて行くのかを見守ることしかできません」。Yさんは顔にアザや傷を持ちながら、社会でいきいきと頑張っている当事者の存在を、さりげなく娘に伝えたいと話す。「少しでも差別のない社会になってほしい。外見に特徴のある人がいても、まじまじと見たり、逆に無視したりせずに、優しい気持ちで無関心を装ってほしいのです」。

【ジャーナリスト 月崎時央】

◆NPO法人ユニークフェイス

 顔にアザや傷のある人を支援する市民団体。ホームページは、http://www.uniqueface.org/。
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