速報記事一覧へ スコア速報一覧へ スポーツカレンダーへ

nikkansports.com・ホームへ
共通ナビゲーションを飛ばす。ページメニューへ MLB | PDF号外 | プレゼント | 占い | 映像 | 新聞購読
0
googleの検索機能
nikkansports.com・ホームへ

click here!
社会TOP
健康連載
おくやみ
メーンメニュー
・ 野球 ・ サッカー
・ スポーツ ・ バトル
・ 競馬 ・ 芸能
・ 社会 ・ 釣り
ページトップへ
社会タイトル

  この病気にこの名医
 

【第3回】

間違い防ぐセカンド・オピニオン

この病気にこの名医

多発性骨髄腫(下)

 国立国際医療センター(東京・新宿区)には「主治医以外の専門医の意見を聞く」セカンド・オピニオン外来が設けられている。そこで1人で病院全体の半分近くものセカンド・オピニオンを受けているのが血液内科の三輪哲義医長(53)だ。その理由は−。「やはり多発性骨髄腫の患者さんが圧倒的です。治療法をめぐっての相談です。骨髄腫の治療法は大きく変わりました。特に若い方では移植治療が第1選択となってきましたが、以前に骨髄腫のすべての年齢の方に標準的とされた治療を最初に受けてしまい、移植が困難になった患者さんからの相談が続いています」。

 「以前に標準的とされた治療」とは「MP療法」。抗がん剤を使う化学療法で、Mは抗がん剤の「メルファラン」、Pは副腎皮質ホルモン薬の「プレドニゾロン」を指す。「MP療法の問題点は長く治療を続けると血液細胞をつくる“タネ”である造血幹細胞が徐々に傷んでくる点です。治療をスタートさせて1年くらいはいいのですが、通常2年前後で病状が悪化してきます。この治療を長く受けてしまうとタネが傷んでしまうので、自分のタネを使った自家移植が困難になるのです」。

 今日では、造血幹細胞をほとんど傷めない「VAD療法」(オンコビン、アドリアシン、デカドロン)から開始するのが若い患者では標準的である。VAD療法だけではやがて骨髄腫のコントロールは困難になってしまうので、そこを突破するために「自家末梢血幹細胞移植」が必要となる。「骨髄移植よりも発熱日数が少ないなど進んだ面のある移植治療のひとつです」。

 VAD療法を行って状態の良いときに強めの抗がん剤を投与すると、もっと造血をすべく造血幹細胞が骨髄から血管に飛び出そうとする。そのとき、白血球を増やすG−CSFなどの薬を使うとより多く造血幹細胞が血管に出てくる。これを器械で取り出し、冷凍保存後、移植に使う。超大量の抗がん剤で骨髄腫細胞が含まれた骨髄を空にし、あらかじめ採っておいた造血幹細胞を点滴すると、きれいな骨髄が再生し、骨髄腫が激減した状態になる。

 「自家移植のリスクは5%ありますが、移植以外の通常の治療では生存期間が限られますので、若い患者の場合は、自分で自家移植を選択されるケースがほとんどです。再度骨髄腫が悪化するまで4〜5年は安定した時期を過ごせますし、30%前後の方は寛解に至ります」。セカンド・オピニオンをとって、間違いのない最先端の治療を選択すべきである。

【ジャーナリスト 松井宏夫】

◆多発性骨髄腫の名医

 ▽熊本大学医学部付属病院(熊本市)血液内科・畑裕之講師
 ▽広島赤十字・原爆病院(広島市)検査部・麻奥英毅部長
 ▽国立病院岡山医療センター(岡山市)血液内科・福田俊一医師
前のページへ戻る このページの先頭へ
広告ガイド会社案内このサイトについて問い合わせ
  nikkansports.comに掲載の記事・写真・カット等の転載を禁じます。
  すべての著作権は日刊スポーツ新聞社に帰属します。
  
野球ページへ サッカーページへ スポーツページへ バトルページへ 競馬ページへ 芸能ページへ 社会ページへ 釣りページへ