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  この病気にこの名医
 

【第68回】

栄養路断ち切るラップ療法

この病気にこの名医

肝臓がん(外科)(下)

 肝臓がんが広い範囲に多数できた場合、最終的な治療は「肝動脈塞栓(そくせん)療法」。肝がんへの栄養補給路の肝動脈を遮断して兵糧攻めにする治療法だ。

 「肝動脈塞栓療法は何度か行います。そうしているうちに、肝動脈からの栄養を断たれてしまっている肝がんは、それ以外のところから栄養を取ろうとして、実際に血流を受け取って大きくなっていきます。この血流を側副栄養路といいます」と話すのは、大阪府立成人病センター(大阪市東成区)消化器外科の佐々木洋部長(55)である。

 がん細胞は他から栄養を取ろうと新生血管誘導物質を出す。それに導かれるように外から新生血管が誕生してくる。これが肝がんとドッキングすると、再びがんは成長を始める。もはや打つ手がない状態といってもいい。この段階で佐々木部長は延命効果のある「ラップ療法」を行う。ラップ療法とは側副栄養路を断ち切ってしまう方法である。

 進行した肝がん患者に手術を行って、肝臓を心臓や横隔膜の代用に使用されているシリコン製の膜を使って包んでしまう。そして、肝臓の表面に縫いつけてとれなくする。「ラップで物を包む状態です。だから、ラップ療法と名付けました。しかし、最近は癒着をはく離後、肝表面から露出したがんの表面のみを覆う部分ラップ(パッチ療法)の方が多くなりました。このラップ療法、パッチ療法ができると、再度、肝動脈塞栓療法の効果も出てきます」。

 ただし、ラップ療法にも条件がある。それは−。「腹水や黄疸が出ている患者さんは対象にはなりません。肝機能が悪いと無理なのです」。つまり、肝機能が良くて、側副栄養路ができてしまったために肝動脈塞栓療法が効かなくなった患者が対象となる。

 ▼ラップ療法 進行した肝がん患者に手術を行って、新生血管の発達によって強くくっついている横隔膜や大網をはがし、他の部位から伸びてきている新生血管を切断する。その状態でシリコン製の膜で肝全体をラップしてしまう方法である。それに対して、肝がんの表面に強く癒着する他の臓器のみをはがし、がんの表面のみにシリコン製の膜を張り付けるのが、パッチ療法。

【ジャーナリスト 松井宏夫】

◆肝臓がん(外科)の名医◆

 ▽大阪大学医学部付属病院(大阪府吹田市)消化器外科・門田守人教授
 ▽大阪府立成人病センター(大阪市東成区)消化器外科・佐々木洋部長
 ▽徳島大学病院(徳島市)消化器外科・島田光生教授
 ▽長崎大学医学部付属病院(長崎市)移植・消化器外科・兼松隆之教授
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