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  この病気にこの名医
 

【第7回】

傷も負担も小さい「胸腔鏡下手術」

この病気にこの名医

肺がん2(上)

 肺がんの治療は、ごく早期ではレーザーを使った身体に優しい光線力学的治療が浸透している。次の段階は標準治療としては手術だが、小さい傷で身体に負担の少ない手術が登場してきた。その代表が『胸腔鏡下手術』である。

 胸腔鏡下手術は90年に自動縫合機が開発されて肺がん治療の道が大きく前進。日本では92年から実際に行われ始めた。全身麻酔をかけた患者のわき腹に1・5センチ程度の孔(あな)を開け、そこから胸の中に胸腔鏡を入れる。胸の中が拡大されてモニターに映し出される。がんの病巣を確認し、手術に必要な器具を刺し込む孔を2カ所に開ける。そこから手術器具を入れて病巣を切り取る。病巣の端から2センチは離して切除するのが原則。いわゆる部分切除である。

 今日では手術の標準治療である肺葉切除(肺は右肺が上・中・下葉に、左肺が上・下葉に分かれている。そのがんのある一葉を切除する)、そしてリンパ節を取り除くことも胸腔鏡下手術で行われる。ただし、肺葉切除の場合は肺葉を外へ出すために最初の孔は1・5センチではなく5センチ程度になり、場合によっては器具を出し入れする孔が1カ所追加される。

 「確かに胸腔鏡下の肺葉切除手術は皮膚を切り開く部分が小さいので回復も早いと思います。でも、いろいろ難しい点があるので、開胸手術の経験が豊富でしっかりとした技術のある医師が行うべきです」と、東京医科大学病院(東京・新宿区)第1外科の坪井正博医師(43)は指摘する。

 難しい点とは(1)突然の出血に対応しにくい(2)視野が狭い(立体視しにくい)(3)病巣が肺の内部にある場合は確認しにくい(4)手術器具の挿入が制限されるなど。逆に(1)皮膚の傷が小さい(2)術後早期の痛みが少ない(3)早期退院・早期社会復帰が可能などの利点がある。

 「利点、欠点はあるが、確実に肺葉切除以上の標準的手術が行われていれば、胸腔鏡下手術でも通常の開胸手術でもいいと思います。従来の開胸手術も今日では皮膚の傷の長さが12〜15センチ程度1カ所で行われるようになり、術後の在院期間も7日前後と、極めて回復が早くなっています」。胸腔鏡下手術と開胸手術。どちらを選択するかは「最後は医師と患者との信頼関係」といえる。

【ジャーナリスト 松井宏夫】

◆肺がんの名医

 ▽東京医科大学病院(東京都新宿区)第1外科・坪井正博医師
 ▽大阪府立成人病センター(大阪市東成区)呼吸器外科・児玉憲診療局長
 ▽大阪市立総合医療センター(大阪市都島区)呼吸器外科・多田弘人部長
 ▽兵庫県立成人病センター(兵庫県明石市)呼吸器外科・坪井紀明病院長
 ▽京都大学医学部付属病院(京都市左京区)呼吸器外科・和田洋巳教授
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