速報記事一覧へ スコア速報一覧へ スポーツカレンダーへ

nikkansports.com・ホームへ
共通ナビゲーションを飛ばす。ページメニューへ MLB | PDF号外 | プレゼント | 占い | 映像 | 新聞購読
0
googleの検索機能
nikkansports.com・ホームへ
  nikkansports.com > 社会TOP > 本紙記者コラム「見た・聞いた・思った」
ページメニューを飛ばす。コンテンツへ
TV全国番組表

click here!
社会TOP
健康連載
おくやみ
メーンメニュー
・ 野球 ・ サッカー
・ スポーツ ・ バトル
・ 競馬 ・ 芸能
・ 社会 ・ 釣り
本紙記者コラム「見た・聞いた・思った」
ページトップへ
2004/01/01 過去のコラム一覧へ

今年も本音伝えます

スポーツ部 首藤正徳記者

 今、スポーツ新聞が危機にひんしている。

 売り上げは落ち込み、広告も減っている。取材現場でも新興勢力のインターネットに苦戦を強いられている。試合結果はもちろん、ジーコ監督の会見や、曙のコメントまでが数分後に全文アップされる。「速報」では完敗である。

 しかし「危機」にはもっと根本的な原因があるように思う。新聞の魂ともいうべき記事が説得力を失っているのだ。カラーページの増加や、先行する派手な見出しに振り回されて「面白おかしく」「衝撃度」を強調する記事がはんらんしている。原稿に「真実」が見えない。それが結果的に自分で自分の首を絞めているように感じる。

 97年9月、サッカーのW杯アジア最終予選のUAE戦後、中田英寿選手に面と向かってこう言われた。「変なふうに書くんでしょ」。見透かしたような彼の視線は今もときどき思い出す。そのころから彼は沈黙を貫くようになった。コメントは自分のホームページから発信している。その手段については賛否両論あるが、彼をそこまで追い込んだ責任は、私も少なからず感じている。

 98年のW杯日本代表を率いた岡田武史監督は、当時スポーツ新聞を一切手にしなかった。誇大された記事に嫌気が差したからだ。「ならば最初から読まない方がいい」。後任のトルシエ監督はもっと過激だった。スター選手を強調する報道に「スターシステムだ」と叫び、報道陣を敵対視した。私にとっても葛藤(かっとう)の時代だった。

 取材現場の不信感は、今や読者にも広がりつつある。インターネットで直接情報が手元に届く時代になり、スポーツ新聞の独特の手法も通用しなくなった。にもかかわらず相変わらず「見出し第一主義」ともいうべき記事は減らない。むしろ売り上げが落ちて、さらに過激度を増しているようでもある。すでに読者に見透かされているのに。

 スポーツ新聞は今、大きな転換期を迎えている。どこも横並びで、古い時代の感覚で新聞をつくっている。このままでは近いうちに共倒れしてしまうだろう。生き残るためには何をすべきか。それは読者の信頼を回復するしかない。

 やり方は単純明快だ。誠意を持って取材をする。真実を報道する。地道な取材で検証と分析に取り組む。

 地味な作業である。即効性はない。売り上げはまだ落ち込むかも知れない。しかし、今、時代は本物を欲している。真実に飢えている。この姿勢を貫き通せば、5年後、10年後、きっと一人勝ちできる時代がくる。そう信じている。

 このコラムはそんな従来のスポーツ記事にない「新時代への突破口になれば」とスタートした。取材現場で感じた思いを、見出しを気にせず、現場の視線を気にせず、上司の意見を無視して、等身大で語る。

 2004年も本音で読者に語り続けたい。

メールを送る ※このコラムへのご意見をお待ちしております。
   column@nikkansports.co.jp
◆首藤正徳(しゅとう・まさのり)
 スポーツ部。ボクシング、プロレス、夏冬五輪などを経て、96年からサッカー日本代表を7年間担当。11月、約10年ぶりにバトル担当へ復帰した。88年入社。38歳。
首藤記者の写真

前のページへ戻る このページの先頭へ
ニッカン倶楽部広告ガイド会社案内このサイトについて問い合わせ
  nikkansports.comに掲載の記事・写真・カット等の転載を禁じます。
  すべての著作権は日刊スポーツ新聞社に帰属します。
  
野球ページへ サッカーページへ スポーツページへ バトルページへ 競馬ページへ 芸能ページへ 社会ページへ 釣りページへ