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本紙記者コラム「見た・聞いた・思った」
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2004/06/26日付紙面より 過去のコラム一覧へ

「輪界の森本」発掘を

レース部 栗田文人記者

 サッカー界はすごいな、と思う。15歳の少年がJ1デビューし、日本代表のDFをかわして鮮やかにゴールを決める。そして16歳になるや当然のようにプロ契約。私の若いころには考えられなかったことだし、現在でも他の競技ではあまり類を見ない。

 「力がある者は年齢にかかわらずプロへ」という、サッカー界では当たり前の流れが、私には驚きだった。

 公営競技界はそれぞれ、騎手、選手の養成のための学校がある。そこで中央競馬は3年、競輪、競艇、オートは1年前後の訓練を経て、晴れてデビューとなる。これを聞いて、サッカー通の私の友人は「いかにも日本的だなあ」とつぶやいた。

 なるほど、日本という国は、何かにつけ「○○学校を卒業」という肩書、資格が重視される。そして大学に代表されるように「入るのは難しいが、いったん入ってしまうと、出るのは簡単」というシステムが定着している。

 日本競輪学校も入学には10倍前後の難関があるが、入ってしまえばよほどの悪事を働かない限り全員が卒業できる。「正直、緊張感がなくなる生徒がいることは確かです」とは元教官の弁。礼儀、規律が身に着くなど人間形成における学校の存在意義は大きいが、技術的に「ファンのお金を背負って本当に大丈夫なのかな?」と不安にさせられる卒業生も中にはいる。

 そこで、競輪界にも「門戸は広く出口は狭い」米国の大学のようなシステムの導入を提案したい。

 「高卒以上」といった条件面も含めて入学のハードルをもっと低くする。その代わり、一定のレベルに達しない者は決して卒業させない。逆に能力の高い者は1年間といった養成期間にこだわることなく、どんどん卒業させ、すぐにプロとしてレースに出走させる。

 こうすることによって、お互いの競争心が生まれ、訓練内容も充実、レベルが上がることは間違いない。そして何より、他競技に流れがちだった有能な者や、自分でも気づかなかった高い潜在能力の持ち主が競輪界に入ってくる可能性が大きくなる。

 実際、スイスにある自転車競技(『競輪』ではない)者の養成所「ワールドサイクリングセンター」出身の永井清史(20=岐阜)という選手は、昨年、異例の特待生という形で途中から競輪学校に入学。卒業後の今年、アテネ五輪出場を最後まで争った。と同時に、競輪の方でもルーキーチャンピオンというレースを勝ち、スター候補生として輪界の期待は大きい。

 また、過去には90年の世界選手権(前橋)で、当時全くの無名だった稲村成浩、斎藤登志信(ともに現競輪選手)の高校生コンビが、2人乗り自転車タンデムで、誰も予想しなかった銀メダルを獲得したこともある。2人ともその後ビッグレースを勝つ選手に成長した。金の卵はどこに隠れているかわからない。

 選手養成における日本的システムからの脱却。「競輪界の森本」誕生のために、関係者にはぜひ一考をお願いしたい。

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   column@nikkansports.co.jp
栗田文人(くりた・ふみと)
 レース部。競艇担当5年、中央競馬9年半を経て2年前から競輪担当。ギャンブル界を渡り歩く。87年入社。40歳。
栗田記者の写真

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