村上氏「情報開示欠けた」ライブドア批判
村上ファンドを率いる村上世彰氏(46)が3日、堀江容疑者を痛烈に批判した。村上氏は神戸市内で、灘高、東大、通産省の後輩西村康稔衆院議員(43)後援会主催のセミナーで約220人を前に講演。参加者によると「私はプライベートジェット機も欲しくないし、宇宙旅行にも行きたくない」と堀江容疑者に皮肉を一発。ライブドア事件に言及し「企業のコンプライアンス(法令順守)とコーポレート・ガバナンス(企業統治)の問題だと思う」と批判を開始した。
まず「コンプライアンスのためにはきちんとした監査法人や法律事務所を使い、やっていいことと悪いことを明確にしなければならない」。コーポレート・ガバナンスには「外部の人が取締役に入ってきて、企業のあるべき姿をチェックする必要がある」とした。そして「企業のあるべき姿とは、すべての情報をなるだけ早い時期に一般の人にきちんと開示すること」と明言。「それに欠けた企業がこの国にあったのかな、と思います」と断言した。
またこの日に予定されていた、阪神電鉄の西川恭爾社長とのトップ会談について参加者に聞かれ「会いました」と明言。タイガース上場案については「そんな話はしてません。根本論じゃありませんから」と答えたという。
[2006/2/4/09:04 紙面から]
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