雪で家潰れ10時間半、63歳男性を救出
青森市で14日、雪の重みでつぶれた家から10時間半ぶりに足の不自由な1人暮らしの男性が救出された。同日午前0時ごろ、青森市堤町の無職斉藤攻(おさむ)さん(63)宅が雪の重みでつぶれ、1階居間にいた斉藤さんが閉じ込められた。
青森広域東消防署によると、斉藤さん方は2階建ての古い木造住宅で、斉藤さんは居間でテレビを見ていて、別の部屋で寝る直前だった。約1メートルの雪が積もった2階屋根(縦4・8メートル、横9メートル)が落下、雪が1階部分になだれ込んだが、高さ約60センチの石油ストーブが屋根を支え、わずかにすき間ができたという。
午前9時50分に通りかかった人が「人が住んでいる家がつぶれた。返事がない」と119番通報。1分後に東消防署員が駆けつけ、声を掛けたところ「オーイ」と斉藤さんが答えた。斉藤さんは救急車で病院に運ばれたが、両手と顔にかすり傷を負っただけだった。同署では「ほかの部屋は壊れていた。奇跡に近い」と話している。
[2006/2/15/07:50 紙面から]
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