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後藤新弥の「DAYS' online」タイトル
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 2003年10月16日更新

ロッシがフェラーリへ?

<苦しむこともエンジョイする2輪王者>

 「これほど苦しいシーズンはなかった。けれど、今は最高の気分だ。レッドゾーンまでエンジョイできたシーズンだ」。

 正確にはまだシーズンは終わっていないのだが、先週のマレーシアGPでモーターサイクル世界選手権シリーズ(モトGP)で3年連続優勝を確定したイタリアン・ライダー、バレンティーノ・ロッシ(24)は、2003年をそう振り返っている。

 ドゥーハンが去った後、最高峰の、いわゆる「500CC」クラスはどうなるのか、次の王者はロバーツやローソン、そしてドゥーハンらのような偉大なチャンピオンになるのだろうか、それとも単なる勝利者で終わるのか。さまざまな見方があったが、ロッシは彼独特のスタイルで、新しい時代の新しいチャンピオンとしての存在を、ここで位置づけたと言えるだろう。

 近刊に、「バレンティーノ・ロッシ 史上最速のライダー」(マット・オクスレー著)という本がある。富樫ヨーコ氏が講談社から訳刊している。ロッシとは何者で、ドゥーハンとはどこが違うか、他のライダーとどこが異なるかが分かる。たとえモーターサイクル・レースをよく知らなくとも、あるいは暴走族もどきと小馬鹿にしていても、スポーツ・ファンならきっと満足する本だ。

 ロッシの父親もライダーだったが、事故で頭を打った。情熱的な走りで、スタイルもエキセントリックだった「初代ロッシ」は、いまはBMWのステーション・ワゴンの後部座席に寝泊まりしながら、息子に付き添って、世界中のサーキットを旅しているーーなどという著述もある。本論とは関係のない、そんなちょっとした個所にも、僕は感動した。

 ストイックなイメージで、絶対的な速さをもってサーキットを席けんした前王者のドゥーハンに対し、最も対照的なのはロッシがライダーとしての自分も常にエンジョイし、観客やファンにも楽しんでもらおうとしていることだ。

 今季も、派手なウイニング・ランをたびたび見せた。フロントを上げ、リアを跳ね上げ、まるでストリート・ライダーの「どうだ、うまいだろう」ごっこのようなノリで、観客を熱狂させた。眉をひそめるベテランの関係者もいただろうが、ロッシにはロッシの生き方がある。

 彼は、絶対的な王者として君臨することが目標ではなく、あるいは「不動のチャンピオン」としての名声を確保することが夢、というわけではないようだ。

 富樫さんに電話でさらにロッシについて聞いてみた。「ロッシはレース(競り合い)そのものが大好き。楽勝も嫌いではないが、それよりも激しいレースを展開した末に勝つことに大きな喜びを見いだすタイプですね」。

 ドゥーハンが圧倒的な差で独走し、その差をさらに広げようと、まるで禅僧のようなスタイルで走り抜けたのに対して、ロッシは自由で、楽しくて、そして速い。そしてもちろん苦しみもする。

 「けれど、今シーズンは特に中盤に勝てない時期があって、本当に苦しんだみたい。ホンダ・ワークスが7台態勢を組んだため、絶対優位に立つことが楽ではなかった。だからこそ、一番楽しかったシーズンだと、彼は言うわけ。あの4連敗の時? 後で、『結局、こうしよう、ああしようと、あれこれレース展開を頭で考えすぎていた。それをやめて、何も考えずにチェコGPに出たら、あっさり勝てた』と話していた」(富樫さん)そうだ。エンジョイするときも半端ではないが、苦しむときも、彼は半端ではないのだろう。その結果の、喜びの爆発が、2輪横綱審議会が(もしあったら、の話だが)クレームをつけそうな、あの派手なウイニング・ランだ。

 125CC、250CCでも世界王者になった。しかしそこにとどまることをせず、常に自由に旅をしてきた。世界一は、通算で5度目。ご存知のように、3クラス世界制覇は、ロッシしかいない。この本には、ロッシが実は2ストのNSR500が大好きだったこと。既存の枠組みに自分を押し込もうとしないから、マシンにも非ギョーカイ的な注文を出し、それがしばしば大きな進化につながったこと。01年マシンには中回転域重視のケイヒンの特製キャブが付けられ、これは世界に2セットしかないこと。マニア垂涎の情報も多く秘められているが、「ロッシが4輪のラリーに興味を持って、関係者が神経をとがらせてた」話も含まれている。

 ロッシとホンダの契約は、実は今シーズンが3年契約の最後。再契約するか、ヤマハに行くか、ドカか、まだ決まっていない。「あるいはフェラーリ系(F1)ではないか」とも、噂されているそうだ。まだ豪州GP、バレンシアGPを残しているが、はやければ数日中に電撃的な発表があるかもしれない。

 本を読んだ今は、僕はフェラーリでもさして驚かない。

著者の言葉
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 【郵送宛先】 郵便番号104・8055 日刊スポーツ新聞社 編集局 後藤新弥

著者プロフィル
 後藤新弥(ごとう・しんや) 日刊スポーツ編集委員、57歳。ICU卒。記者時代は海外スポーツなどを担当。CS放送・朝日ニュースターでは「日刊ワイド・後藤新弥のスポーツ・online」(土曜深夜1時5分から1時間。日曜日の朝7時5分から再放送)なども。
 本紙連載コラム「DAYS’」でミズノ・スポーツライター賞受賞。趣味はシー・カヤック、100メートル走など。なお、次ページにプロフィル詳細を掲載しました。
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